Swing Guitar [DVD] [Import]
私はDjangoに出会ってから、はや25年余り。しかも最初は彼の演奏したであろうパリの場末のキャフェで、ジャンゴファミリーの末裔達が演奏していた場面を直接観ながら洗礼を受けたのです。もちろんフランス文化圏に於ける、彼らマヌーシュの社会的地位などあって無いような時代でしたが、音楽にだけはハマってしまいました。昔VHSで売られていたジャンゴのレガチーを、阪神大震災直後に見て、心を落ち着かせた経験があります。まるで彼のギターは、時代のボリュームと共に、母の体内に居て、これから生まれ出ようとする気分にしてくれます。そしてこのDVDは、日本語の解説が無くても、やさしいレヴェルの英語であり仏語であるので、音楽と共に音楽の一部として観ることが出来ます。(語学への興味の始まりは、そういったものではありませんか?)
そして何よりもこの映像の魅力と言えば、彼の生きた時代がよく判るところにあります。アルベール・カーンの映像を目の当たりにした時の感動と同じぐらいの価値のある、フランスポップス音楽史を垣間見る事が出来ます。特に付録に付いている、ステファン・グラペッリの、ジャンゴと共演する以前の映像は、大変興味深いものです。なぜなら楽団のメインが三人のバイオリニストであり、途中で突然フランスの古い民謡であるメロディーをブルターニュ地方の民族衣装である黒いリボンの付いた帽子を被り、バイオリンを使って、ブルターニュ地方の民族楽器であるバグパイプを模して演奏する様が録画されているからです。これは当時のちょっとしたお笑いパロディーだったのでしょう!御存知のかたも多いと思いますが、フランスシャンソンの原型は、ミューズと称された、このバグパイプから始まっているのです。
BONJOUR
ジプシージャズ?という名前を初めて聞いた方も多いのではないでしょうか?
そんな方も聞きやすい、とにかくシンプルにカッコいい!難しいことは考えず、
とにかく手にとって聞いて欲しい1枚です。
手島さんのギターと、小寺さんのドラムによりジャズの音楽の幅が
広がりを見せる新しい風を感じるアルバムです。
1曲目のmicroも小気味良いドラムで始まり、最後のGypsy Maniaでは
流石としか言いようのないドラムソロが入ります。
値段も手頃なので、ジプシージャズの入門編として購入してもいいかも。
Django Reinhardt: Know The Man, Play The Music (Fretmaster)
TAB譜の正確さという点では若干難あり。ジャンゴの奏法(左手は人差し指と
中指のみ使用)では明らかに弾けないポジションを指定している点が数箇所あります。
しかし、これをジャンゴならどのポジションを選択するか、ということを自分なりに
考えてみるには良い素材とも言えます。
収録曲は代表曲かつ、それほど難易度の高くない曲を選択している点も好感です。
【収録曲】
1)Djangology (1935)
2)Sweet Chorus (1936)
3)Bouncin' Around (1937)
4)Minor Swing (1937)
5)Honeysuckle Rose (1938)
6)Nuages (Dec 13, 1940)
ジャンゴ・ラインハルトの伝説 音楽に愛されたジプシー・ギタリスト
ジャズミュージシャンの伝記というとあやふやな情報を元にでっち上げたものが多い中で、こちらは参考文献や引用元なども逐一ついているので形式的にはある程度の信用が置ける伝記です。
多少の誇張表現が含まれている可能性もあるとはいえ、読み物としてもかなり読み応えがありおもしろいです。
帯には「短い一生を終始他人の都合にかまわず自分のペイスで過ごした自然児の天才ギタリスト」とあり、褒めたいのか、けなしたいのかはともかくとして、読めばなるほどと思います。
Django Reinhardt Definitive Collection (Guitar Recorded Versions)
非常にしっかり製本されており、見やすくかつ初心者でも分かりやすいようにTAB譜も記載されています。伴奏も併記されていますのでパートナーと演奏する方にもおすすめ!!全20曲練習してジャンゴになりきっちゃいましょう。やはり音楽には耳で聴いて練習するということが必要ですので、CDが付属していないということで星4つとしました。
ただ、この内容でこの値段はとってもお安いと思います。是非CDを購入してこちらの楽譜を見ながらギターでSWINGしましょう。