忍風カムイ外伝 Vol.4 [DVD]
白土三平の傑作『カムイ外伝』のアニメーション版(全26話。1969年4月からフジテレビ系にて放送。)の“初DVD化”!
「巻之四」では、第13話『天人』、第14話『移し身』、第15話『老忍』、第16話『抜忍』の4話分を収録。
各巻共に、原作者による原画のジャケットが魅力の“初のDVD”シリーズである。(全七巻で各巻に封入の解説書もあり。)
このDVDのジャケットになった原画は、元々“ソノシート版[朝日ソノラマ]”のスリーブに掲載されたカラー原稿からのもの。
第二話「飯綱落とし」の巻をカラーでリ・テイクした貴重な原稿からのカット(カムイとマシラ一族)である。
また、この“初のDVD”シリーズでは、「名場面集」、「必殺技紹介」等の“映像特典”も魅力!
この『カムイ外伝』は、別個の『カムイ伝』から分岐独立したスピン・オフ作品である。
それは、“抜忍カムイ”を主人公とした物語・・・
“忍者社会”それは、掟に縛られた非情な世界である。掟を破った“抜忍”には、ただ“死”の制裁があるのみ。
抜忍となった“カムイ”に、次々と暗殺者(刺客)達が襲いかかって来る。
自分の編み出した「霞斬り」等の秘術を頼りに、「自由」を求めるカムイの孤独な逃亡の旅は続くのであった・・・。
「巻之四」の4話分は、カムイの“抜忍への勧め”がテーマとなっている様に思われる。
忍風 カムイ外伝 Blu-ray Complete BOX<6枚組>
『忍風カムイ外伝』が早くも(品薄で価格高騰、入手困難でしたから発売を待っていた方には漸くという感じでしょうか)ブルーレイで商品化されました。 私は既発売のavex版BOXを持っているので購入しませんが、この名作が1人でも多くの方達の手に渡る機会が三度訪れた事を嬉しく思います。 アニメは20話の「憑き移し」で放映が原作に追いついてしまい、「スガル編」は白土氏がアニメ用にストーリーを書き下ろしたもの(後年「カムイ外伝」第二部として作品が発表されました)でした。 この「スガル編」で放映が終了してしまっているので、これ以降の重要なストーリー「黒塚の風」(不動の養子ウツセが親の仇であるカムイの追っ手に)がアニメ化されてないのは残念です。 カムイにもウツセにも己の「正義」が存在するわけで、このストーリーあってこそ、いつ果てる事のない忍びの世界の非情な定めが、カムイの苦悩が更に伝わってくるのですが…。 そんな事を考えながら楽しむのもまた一興かと。 いつか「スガル編」以降のストーリーがアニメ化(実写ではダメ)される事を願って止みません。 アウトローカムイを通して描かれる厳しい身分制度や忍びの非情な掟等40年以上前の作品である事を感じさせない重厚で奥行きのあるストーリーは決して色褪せる事のない不朽の名作と言えるでしょう。