武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD]
民間の会社組織にしろ、公的な官公庁にしろ、それぞれに担当するものがあり細分化されている。
中でも専門職に就く者はプロフェッショナルであり、部外者には容易に理解できるものではない。
特に組織の要となるのは経理部門であろう。
その企業が繁栄するのも没落するのも、この部署へいかに逸材を配置するかで大きく左右する。
『武士の家計簿』は、加賀藩に代々仕える御算用者(経理係)を務めて来た藩士の物語だが、なんとも崇高で汚れのない精神性を見たような気がした。
帳簿とにらめっこし、そろばんをパチパチとはじく姿は決して華やかなものではない。
むしろ武士道からは対極したところにあるようにも思える。
だがこれこそが、日本人気質の基でもある質素倹約の姿勢を、改めて認識させてくれる作品だった。
俺たちの旅 VOL.3 [VHS]
青春ドラマの傑作「俺たちの旅」は、20代の熱い思い、社会に対する批判精神と疑問、恋愛に揺れ動く感情など、脚本家・鎌田敏夫(1937年生まれ)が、「このドラマから、人生とは何か?生きるとは何か?読み取って下さい」と伝えているかのような名作である。
「俺たちの旅」(1975・10〜1976・10)をリアルタイムに観た同世代の若者たちも、50代になり、それぞれの人生の中で、青春を振り返り、今、その精神的な原点を確かめることができるかも知れない。
中村雅俊が歌うエンディングの「ただお前がいい」を聴きながら、別れた友人を思い浮かべ、社会と環境に翻弄(ほんろう)され、悩み、笑い、泣き、感謝、人生波瀾万丈を生きている僕らが、もう一度、自分自身の存在感を味わうことができるドラマである。
青春歌年鑑 70年代総集編
10年単位だけでも「60年代総集編」「70年代総集編」「80年代総集編」「90年代総集編」とあります。各々の曲目をみると
60年代:大半は知っているが、のめり込んだ曲はない。
70年代:ほとんど知っている。好きな曲も多数あり。当時、レコードやミュージックテープを買った。
80年代:同じくほとんど知っている。好きな曲も多数あり。
90年代:あれ、知っている曲が半分に減っちゃった。
もし、2000年代が出たら、知っている曲は半分以下だろう。
これをみると、夢中になるのは15才からせいぜい35才までだなあ。
まあ、結婚して子供ができると、そちらのルートで聴く曲も出てくるが。
次は「80年代総集編」を買っちゃおう。
俺たちの旅 DVD BOOK 修学院大学編<DVD付き> (宝島MOOK)
自分探しの20代、試行錯誤の生きる姿を、等身大で見せてくれた青春ドラマの名作です。
脚本家・鎌田敏夫(かまたとしお1937年生まれ)の優れた作品は、彼の感性と思想が、僕らの生き方を左右するほどの影響力があったように思う。
高校3年の時、大学生の生活、憧れを見せてくれたドラマです。
それぞれの話題には、「友情って、愛情って、人生って、何だろう?」というテーマを根底において、脚本家の思いが込められている。
それを、僕らは、この「俺たちの旅」で学んできたように思う。
登場人物の紹介と背景など、詳しく紹介されているのが嬉しい。
クロージング・メッセージの「散文」を読むと、その時々のドラマの感情が甦る。
1975年に放送されて、35年の長い年月がたち、このドラマを見て育った大人たちは、成長、別れ、誕生、涙、怒り、悩み、幸せ、数え切れないほどの感情の積み重ねがある。
今、それぞれの「俺たちの旅」の続きがあることを感じることができる。
カースケ、オメダ、グズ六さん、元気ですか。
俺たちのメロディー
これまでに5作を数える、男泣き系(まぁ、今さらな表現だけど、他に思いつかない・・・)コンピレーション・シリーズの第1作。
平日夕方のテレビといえば、今では情報ワイドばっかりだけど、かつては刑事ドラマ、青春ドラマ、アニメなどの再放送が花ざかり。当時のガキんちょ連中(含むオレ)は、本放送以上にそういった時間帯に接することで、ここに楽曲が収められた、それらの番組に親しんだものだった。このCDは、ただ過去を振り返り、甘い記憶の残り香に酔いしれる以上に、ちょっと疲れた心をなぐさめ、改めて前向きに、自分を奮い立たせてくれる。そんな効能があるような気もする。
なお「ルパン三世のテーマ'78」は、いちばん最初のOP。あと、水谷豊(『相棒』の杉下右京が、新たな当たり役に…)の復活ぶりは、ちょっとうれしいよね。
※ちなみに、シリーズ4&5作目の収録曲を念のためここで一部ご紹介させていただくと、『4』には『大激闘 マッドポリス'80』のテーマ、『ザ・ボディガード』のテーマ、『華麗なる刑事』から草刈正雄「センチメンタル・シティー」、“ファースト・ルパン”ED、『傷だらけの天使』最終回挿入歌であるデイヴ平尾「一人」、ローズマリー・バトラー「汚れた英雄」、前野曜子「蘇える金狼のテーマ」、『特捜最前線』からファースト・チリアーノ「私だけの十字架」、『池中玄太80キロ』から杉田かおる「鳥の詩」などが、そして『5』には『大空港』のテーマ、『キイハンター』のテーマ、『あしたのジョー2』から荒木一郎「MIDNIGHT BLUES」、『ザ・ハングマン』のテーマ、『犬神家の一族』のテーマ、“傷天”関連の貴重な1曲であるショーケン+水谷豊「兄貴のブギ」、『野獣死すべし』のテーマ、『ヨコハマBJブルース』から松田優作「灰色の街」、そして『11PM』のテーマなどが、それぞれ収められている。