オフ・オフ・マザー・グース
初めてマザーグースを読んだのは北原白秋の本訳でしたが、あの不思議な世界観が蘇った様な感覚に陥りました。
笈田敏夫などジャズの超ベテランから小松政夫などの喜劇俳優などジャンルを超えた詠み手による競演は値段以上の満足感があります。
最後の曲「コマドリの死」はパタリロの「クックロビン音頭」の元ネタでしたね、懐かしいです。
月刊 美術 2011年 03月号 [雑誌]
以前は絵が買えるお年寄りの本というイメージだった月刊美術が、ここのところ新人画家に力を入れていて、私の世代でも楽しんでいます。コンクールの受賞画家やデザイン系、写実系などの新人画家などの特集を矢継ぎ早に組んでいて、毎回楽しみです。
こちらはその版画編といえばいいでしょう。20歳代から30歳代のフレッシュな作風の版画家さんたちが作品と一緒に紹介されていて、見ていてとっても楽しいし、買ってしまいたくなります。
後半のページに値段付きで版画作品が160点載っていて、全部買えるようになっています。このカタログ機能自体はずっと前からあったようですが、今回は特に欲しい作品がたくさんありました。いま現在の版画家の人気カタログとしても買っておいて損はないと思います。
トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]
カメラが右に動きながら
ロングでループし続け
ナレーションで描写説明。
ちょっと退屈な映画ではあります。
ある意味村上春樹の文章世界を
最大限リスペクトしたつくりかたなのかとも思えなくはないのですが。
イッセー尾形のダルさ加減と
宮沢りえの戸惑い加減や透明感が見事です。
イッセー尾形と永作博美のくらげが眠るまで -トラ豆- [DVD]
このシリーズの「犬」を観て、不思議にホッとする幸せを感じたので、今度は「トラ豆」を観てみました。木皿泉さんの世界をイッセー尾形さんと永作博美さんが見事なコメディーとして演じています。永作博子さんも可愛いのでが、一緒に演じているイッセー尾形さんの人間味ある演技に可愛さを感じる不思議でそしてコミカルで、でも特別ではない隣にいそうな夫婦の日常が描かれているドラマです。因みに、アマゾンに載っている解説は「犬」の方の解説です。「トラ豆」には「トラ豆」(夫婦でカバンを間違って持ち合ってしまい・・・)、「チェロ〜孤独について〜」(永作がイッセーのチェロを勝手に人にあげてしまっい・・・)、「ベタベタ・ハーフ」(社内報に夫婦の馴れ初めを描くことになった為・・・)、「ハルが来た」(永作博子さんが姪っ子役で高校生役をやってます。)、「封印」(妻が家事をやり続ける理由とは・・・)、「香子の縁談」(永作博子さんが振袖を着てお見合いへ・・・その時夫は・・)の6つのドラマが入っています。ちょっと覗いてみるとはまっちゃうかも。
宮崎駿の雑想ノート3 「最貧前線」
最初は、現代から始まりそして、いきなり昭和20年の3月の太平洋上へとタイムスリップする。メインのイッセー尾形さんのゆっくりとした幹事の声は、戦争と漁船の乗組員という不釣合いな関係にマッチしている。その一方で、過酷な現実が同時に進行する、かつて、日本が戦争をし、それに漁船も犠牲になったという事実を、恥ずかしながら此れで初めて知った。これは、素晴らしい作品です!また、BGMが美しく、目をつぶっていると情景が浮んできます。