雪~winter with your favorite music~ V-music [Blu-ray]
「雪〜winter with your favorite music〜 (DVD版)」のブルーレイ化作品です。V-Musicシリーズは、作品によっては、映像の品質的にDVD版と大差のないものがあったりして、一長一短があるのですが、この「雪〜winter with your favorite music〜」については良好に仕上がっています。
なによりも、雪というとても繊細な存在が、ブルーレイによって再現されていること。これはとても大きいことだと思います。DVD版では単に白いだけだった世界が雪の粒子まで見えるほどで、これは期待以上でした。ただぼってりと雪のかたまりがあるだけだった「4. 蔵王」では、特に実感できると思いますよ。「5. 北海道」のダイヤモンドダストやサンピラー、氷霧のきらめきも息を飲むほどです。
既存のアーカイブから選んだ映像に音楽を当てたものなので、カットも多く、一部、難点のある映像も含まれていますが、この作品に関しては気にならない程度。ほかにはない「雪」にフィーチャーした作品。雪の繊細さを楽しんでください。
リヒテルと私 河島みどり 著
河島みどりさん(通訳として付き合い始め、付き人として世界各地の公演旅行を一緒に回った)とリヒテルの、27年間に渡る交流の中からのエピソード集。
気難しいと言われた巨匠に、「かわいさ」を感じた時から、二人と巨匠を取り巻く仲間達との交流が始まった。
巨匠の隠れた、少年のような純真さ、直観力・記憶力、事物の全体構成をつかむ能力・土地感覚のすごさ、音楽に対する真摯な態度と洒落た会場作りの工夫、演奏会前の恐怖、日本を敬愛した様子等々・・・。一般人には知りえない数々の事柄を、彼を暖かく包むユーモアあふれる文章で綴り、巨匠の人間味を良くも悪くも赤裸々に表している。
この本を読んでから、リヒテルの演奏に一層の暖かさを感じるようになった。
リヒテルは語る―人とピアノ、芸術と夢
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チャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲、他
学生時代に繰り返し繰り返し聴き、今(52歳)、再び聴いているが、リヒテルのパワフルな
演奏のど迫力は、鳥肌ものだ。時代など超越している。録音の古さも補って余りある。
そもそも、こうしたスケールの大きな曲は、作曲者と演奏者の偉大な魂に迫ろうとして聴く
ところに、その醍醐味があるのではないか。
今までのレビューの低評価は、偉大なるピアニスト・リヒテルに対して申し訳ない。いくら
何でも、この演奏に星1つはないだろう! 優れたものを認めない野蛮さを悲しむ。
この演奏は、数あるピアノ曲の中でも最高峰のレベルにあることは間違いない。
スヴャトスラフ・リヒテル・コンサート/モスクワ音楽院ライヴ1976 [DVD]
リヒテル、61歳(1976年)、モスクワ音楽院大ホールでの演奏録画。しっかりとした姿勢で、打鍵、鋭利に、曲のなかに、聴く者を導く。映像のなかで、コメンテーターが言っているように、正に、作曲家と聴衆との間にある壁を取り払う演奏だ。事実、いずれの曲も、親しみ深く感じられ、これがラベルだったのか、あるいは、エッ、今聴いている曲がベートーヴェンなのか、という思いを持たせられる。さすが、20世紀に君臨した大ピアニストであることを実感する映像である。ただ、ノイズがあるのが、難点であるが、希少な映像であるだけに、その点は、やむを得ないこととしよう。しかし、PCMステレオで聴くよりも、ドルビーディジタル・サラウンドで聴いた方が、ノイズが気にならない。念のために。