最後のローマ皇帝 大帝ユスティニアヌスと皇妃テオドラ
すらすらと一気に読めました。しかしそれは、反面、海外小説によくある「細部の書き込み」に乏しい、ということでもあります。海外小説では、衣装とか風景をかなり細かく書き込む傾向があります。それが煩わしく感じることも確かですが、日本の大衆小説がシンプルで読みやすいのは、日本の読者にとって自明のこととされ、あえて文章に記載されない「了解事項」があるためだと思うのです。海外小説では、これら了解事項が省かれることないため、異国情緒を表す効果をもつものだと思うのです。歴史小説でも、こうした「自明」のことではない事項を書き込むことによって、より効果がでると思うのです。
残念ながら本書では、ラベンナの教会のモザイク画にあるユスティニアヌスとテオドラ像以上の印象が無く、若い頃も、中年のそれも、同じ印象がしました。春といえば、春を表す細部の書き込みは見られず、「春」という言葉だけ、という感じ。「単性派」「カルケドン派」なども、言葉だけで、それがどのような内容で、本質的に何が問題なのか、はわからないままです。登場人物の衣装も、その時々で異なるはずです。細部を描くことで、リアリティが増し、舞台効果が得られると思うのです。日本の歴史小説で残念に思うことが多いのは、あまり奥行きを感じることができず、登場人物の語りと筋の解説で進んでいく点にあります。歴史小説というより歴史物語という感じです。
前代や次世代の人物、運命の綾でつながる市井の人々をチラリと出すことで奥行きが増す、というありがちだが効果的な手法もあまり見られず、登場人物が少ない点も、壮大な時代を描きながら、どこか大企業の社長一族を描いた小説、といった感じもしました。プロコピウス「秘史」を重視しない書き方はよかったと思います。
本書は、歴史物語として捉えると、読みやすく、この時代背景や人物の理解に役立つと思います。
Transformations
デビュー以来一貫してクラッシック路線を歩みロドリーゴという王道を歩んできたのにレーベル移籍直後の路線変更と採れる選曲の変化に当初違和感を覚えました。
イギリスのレーベルだから極東の美形のギタリストを色物扱いでEU圏売り込んでやろうかとでも考えたか?と下らぬ邪推をする程驚きました。
数年経った今、やっと少し理解できる気がしてきました。
音を聞き比べると他の特に「アランフェス協奏曲」あたりとは力の入り具合が違います。良い意味で肩の力が抜けている。
エレキでロックとまで行かなくとも「ギターって色々な声が出せるんだよ〜」って語りかけているような気がします。
コンサートを拝見した際にもその指の動きや躍動感に驚異を感じましたが、本作の21曲目、STINGのFRAGILE。とても大好きな曲なのですが、ギターだけで何の違和感もなくカヴァーにありがちなガッカリ感が無い。
歌なしと考えればこれは凄いこと。
発売後何年も掛かってやっと良さが分かってきた気がします。
魔法先生ネギま!(26) (少年マガジンコミックス)
なんだかんだいって楽しんでいます。
アスナがあのままというのが非常に気なります。
残酷描写のある漫画もよみなれていますが、
ネギま!?!でそれをやられると精神的ショックがでかいかも^^;アスナ大丈夫かなー心配だ
まあ、ネギま!?!なので救いのある展開なんでしょうけども。
後、ネギ君がすごいスピードで成長しすぎなような^^;
下手すると話が単調でつまらなくなるとおもうのですが、それでも書き込みの密度や話の密度でそういったことを感じさせないのですね。
おかげで、目が悪い私はコミックサイズで読むのが大変です。
まだまだ楽しませて読ませてもらっています。次の巻、さて限定版をかうかな。OVAついてきますし。
ネギま!?!が完結したら、全話1からTV化してほしいです。部分部分アニメ化は勘弁して欲しいー
ワールド・アンコール!
マリス・ヤンソンスと手兵オスロ・フィルによる楽しいアンコール・ピース集。どの曲でもヤンソンスらしい、スタイリッシュな演奏で楽しませてくれます。プログラミングも見事で、さまざまな特色を持った多彩な選曲で聴き手を飽きさせません。
外山雄三の「幽玄」、キムの「エレジー」、アルヴェーン、チャピ、ガーデ、テオドラキスの作品など、多くのクラシック・ファンにとっては馴染みが薄いような作品を楽しめるのも、このアルバムの大きな魅力です。
個人的には颯爽とした「キャンディード」序曲、たたみかけるような勢いのある「アルルの女」ファランドール、民族楽器<ブズーキ>の音色が楽しい「ゾルバ」のフィナーレが気に入ってます。
ドラゴンボールZ スパーキング! メテオ PS2/Wii両対応版 流星武闘書 バンダイナムコゲームス公式攻略本 (Vジャンプブックス)
初めてドラゴンボールをやりましたが説明書はそれほど細かく書いてないので、たいへん助かるものでした、各キャラのデータなども書かれていて楽しさも倍増です。