三文ゴシップ
SOIL&"PIMP"SESSIONS、斉藤ネコカルテット、村田陽一SOLIDBRASS、マボロシ等々、
(事変を含めて)ここ数年、林檎嬢が切磋琢磨を重ねてきた、各ジャンルで最も"脂の乗った"
プレイヤー達をゲストに、ひと皮向けた新・椎名林檎の誕生を祝う祝祭的楽曲の数々!!
このまとまりの無さが素晴らしい!!
J−POPへのアンチとして出発した林檎嬢が、あらゆるジャンルを消化し、ネクスト・レベル
のポップスへと昇華を果たしたマイル・ストーンです!!
10年前の方が良かったって? モラトリアムに無罪が下されたのは、いつの日か、信じる
に足る音楽をこの世に鳴らすという、高い理想があったゆえではなかったのか?!
あなたと私のどちらが変わり果てたか 問い質したい(from「凡才肌」)
ブックレットの Special Thanks「これまで出会えたみなさんへ。これから出会えるみなさんへ。
ありったけの感謝の念を込めて。。」に、林檎嬢の、しみじみとした達成感を感じます。
最高!!
TVアニメ「タクティカルロア」ED主題歌 ふたりぼっち/モノクローム
中原麻衣の3枚目となるシングル。本作になって
ケースがスリムになった。が、買ったばかりのデ
ィスクは取り出しにくいのが難点。
本作も、音楽CDの他に、プロモーションDVD
が付属する。
さて、1曲目「ふたりぼっち」の曲調はどこか
中庸的である。それは前シングル「ロマンス」
をプラス、「エチュード」をマイナスとすると
プラスマイナスといった感じである。
別の言い方をすれば、前アルバムの「ヒロイン」
に近い印象である。
2曲目「モノクローム」は、がらっと印象が変わ
り、「エチュード」に近い曲調になった。エチュ
ードと木の葉日和を足して2で割ったような感じ
である。
映像で観る「ふたりぼっち」も、やはり中庸的だ。
だが、今までの作品よりも本人らしさが良く出て
いるという印象を受ける。
今回は、この映像以外に「ロマンス」のライブ映像
が収録されている。これは、前アルバムの応募券を
送ると貰えるDVD「ミニシアター+」にも収録
されている。だが、間に本人コメントが挿入され、
ライブ映像を期待している人には「??」と思った
方も多いはず。
今回は、ノンカットで楽しめる。是非良質なオーディ
オシステムで再生することを勧める。この音源は意外
にリアリティーがある。サラウンド機能などは使わず
にピュアオーディオで楽しんで頂きたい。
ちなみに、今回のDVDの内容で不満な点がある。ま
ず、本プロモーションとライブ映像の2種類あるのに
対し、タイトルメニュー及びプロモーション映像のス
タッフロールがないこと(前2作は有り。)である。
今回の音質も良好。前アルバムと同じ音質評価である。
刺激音が少なく、比較的好感触。少し軽快さは残るが
、曲のテイストと会っていて良い。
この広い世界にふたりぼっち (MF文庫J)
全体的になんだかぼんやりとしていて、曖昧な感じです。
七草さんのイラストと文章自体の印象は近いものがあって、
間のイラストはいいスパイスになっている気がしました。
ただ、なんでしょう。
そこそこにシリアスで掛け合いも上手なんですが、
もうちょっと話を明確にしてほしいところ。
曖昧にぼやかしていてもついて行ける人はいいんでしょうけど、
時々置いてきぼりにされている感じがしました。
まあ、それでも。
話の流れはいい感じですし、
文章も特に気になるところはありません。
ただ、オチはもう少しさっぱりとつけてほしかったので、☆三つ。
全体的にゆるくて重くて不明瞭。
個人の好き嫌いが出やすい作品だと思います。
タイトルでぴんと来た人には、
ゆるゆると雨の日に横になって是非読んでほしい作品です。