殺戮にいたる病 (講談社文庫)
我孫子武丸氏の最高傑作と名高い作品。ですが、そんなことはつゆ知らず、まったく先入観などは持たずに普通に読み進めていきました。
犯人の異常行動の描写がすさまじく、人によっては読み進める事ができないかもしれません。
その文章に引き込まれ、人間が狂っていく様にスリルを覚え、最後にはどう破綻するのか?
それだけに気を奪われ、完全に見落としていました。
これは推理小説です。能動的に楽しむことができれば、ただ読むだけよりも数倍面白い作品であることは間違いありません。
ヘアピン・サーカス [DVD]
1970年代の首都高(?)をエンジン全開でトヨタ2000GTが走ります!当時の高速ののどかさと走っている車のノスタルジックさがたまりません! そのあとの2000GTやCB750やセリカなどの激走シーンが迫力あります!! まさにお勧めです!!!!
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
昨日読み始めたばかりなのですが、続きが気になってしまい、徹夜してしまいました。
姑獲鳥の夏の中では、登場人物がそれぞれとても魅力的で、そして狂気的です。果たして、狂っているのは誰なのか?自分でも境界がわからなくなり、鳥肌がたちました。
この物語に出来る陰陽師は非常に広い世界観を自分の中に構築しているように思われます。彼のアウトプットする言葉一つ一つがこの世で絶対の真理のように感じられます。この作品を読み終わった瞬間、自分がこれまで抱いてきた既成概念が全て崩壊したような爽快感を味わいました。
また、この物語の中に登場するある男性は、自分の生きる目的を「子孫を残すこと」としています。それでは、何故人間は泣いたり、喜んだり、憎んだりするのでしょう。何故人は生きるのか、その答えを考えさせる作品です。