じゃりン子チエ 劇場版 [DVD]
とにかくアニメとは思えないような人情模様のお話が好きです。喜怒哀楽をすべて取り込みここまでストーリーの面白さを見せてくれるアニメは、他には無いでしょう。アニメだからと思って敬遠している人は騙されたと思って一回見てください。絶対にこの物語の面白さに魅了されますから。
このシリーズはTVと劇場版とあるのですが、劇場版は当時の漫才ブーム(いまのお笑いブームの原型)にのって声優をほとんどお笑い芸人で固めているのも話題になりました。そのせいでプロの声優さん(TVシリーズをみればその違いがわかります)と違い、確かに絵から声が浮くような違和感などがありますが、それも雰囲気として楽しみましょう。しかし、やすし、きよし師匠が猫の声なんてと思う人もいるでしょうが、小鉄、アントニオJrは主要猫キャラなので重要なのですよ(笑)。チエちゃん、テツの声に関しては、もう完璧にはまってます。これほどイメージに合った声はなかなかですよ。(TVシリーズもこの2人は変更無し)
長い長い原作漫画ですが、うまい具合に1本の映画に仕上げています。とにかく多くの人に、じゃりん子ワールドを知って欲しいですね。ぜひお勧めです。
じゃりン子チエ【劇場版】 [VHS]
大阪の西萩に住む竹本チエは、小学5年生にして家業のホルモン焼き屋を切り盛りしている。そんなチエの父親テツは、バクチとケンカが趣味という、とんでもない不良中年。母親ヨシ江は、テツに愛想をつかして家を出ている。何とかお母はんに帰ってきてほしいチエは、テツを就職させようとあれこれ知恵をめぐらす。果たして「親子3人で暮らしたい」というチエの願いは叶うのか?・・・
大人気の漫画のアニメ化ですが、ほとんど原作と変わらずにストーリーが進められているので安定感があります。笑いと人情たっぷりの物語ながら、時に泣かせてくれるエピソードもあって、「ええ話やなぁ」としみじみ感動してしまいました。
台詞は全部関西弁ですが、何の違和感もありません。それもそのはず、声優には西!川のりおさん、京唄子さん、島田紳助さん、桂三枝さん、笑福亭仁鶴さん、芦屋雁之助さんなど、豪華なメンバーが揃っているのです。そして猫のアントニオJrと小鉄には、伝説の漫才師、横山やすしさんと西川きよしさんが声の担当をされています。絵柄もスッキリしていて、チエちゃんも可愛いです。ストーリーも声優も一流の映画だと思います。
帰って来たどらン猫 アンちゃんて誰やねん編 (双葉文庫 は 4-50 名作シリーズ)
今風に言えば、名作『じゃりン子チエ』のスピン・オフ。
だけどやっぱり個人的には『チエちゃんのこぼれ話』と言いたい。
『じゃりン子チエ』のストーリーの特徴。
それは独特の『ぬる〜〜いキレ』。
主人公が快刀乱麻、バッサバッサと敵を倒す・・・みたいな展開には絶対ならない。
読者が『行け!テツ!!』と思うと、なぜかテツはずっこけるし、
『あんなヤツ、やっつけろ、チエちゃん!』と思うと、なぜかヘンな邪魔が入る。
この作者、カタルシスを拒否しているんじゃないかって思ったりする。
今回もジュニアだって小鉄だって、なぜか大事な所でずっこける。
なんだかんだ、ラッキーとか偶然が手伝って、めでたしめでたしになる。
なんかそう言う、微妙に読者を裏切る感じ。
きっと作者はヒーロー的な正義を、ハナっから信じてないのかも。
そんなへそ曲がりな所が、やっぱり魅力なのかな。
じゃりン子チエ DVD-BOX(1)
大阪の下町を舞台に、個性豊かな面々が笑いと涙の物語を繰り広げる傑作アニメ。そのテレビシリーズのBOX第一弾ということで、今回は相撲大会(次へ続く)までのストーリーが収録されています。
前半1,2ディスクは劇場版に使われたエピソードが描かれており、より原作に近く描かれていますが、そのため話しの展開が少し遅く感じます。これを見るといかに劇場版がうまい具合に作られているかわかるでしょう。そしてディスク2後半から、3までが新たに展開されるエピソードで、ヒラメちゃん、コケザル、地獄組ボスなど面白い面子がどんどん登場してきます。
第11話の「金賞!チエちゃんの作文」はまじ泣けますよ。「アントニオJr.登場」の小鉄vsJrのエピソードといい、やはりこのドラマの魅力はこういった涙を誘うところだと思います。本当にアニメとは思えない魅力的な物語ですね。
これを見ると元気が出ること請け合い。ぜひ見てください。一のお勧めアニメです。