バッハ/ブランデンブルク協奏曲<全曲>
瑞々しい、明晰な、幸福なブランデンブルグ。
超メジャーな第3番は、わきあがる弦の官能的な響きが、どきどきするほど美しい。
第5番のレオンハルトのチェンバロの精緻さと気高さたるや、ほとんど神の御手。チェンバロがすべてを統べ調和させている。
この中欧的なぬくもりは、フェルメールの画みたいだなぁと感じます。
ベスト・バッハ100
バッハっていえば通好みの作曲家の為か、このような入門的CDが有りそうで無かったのです。こんなバッハだけのCD6枚組みコンピレーションアルバムなんて初めてだと思います。その点は評価できるし、とりあえずバッハの音楽に最初に触れるには格好のCD全集です。演奏もなかなか良くて、安かろう悪かろうになっていません。バッハの音楽の全体像を確認できるように作られていることにも好感をもてます。充分な長さで曲が収録されているので、これだけでも満足にバッハの音楽を鑑賞できます。
アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記 (公開題「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」) [DVD]
DVDとしての仕様に疑問があるので書きます。
チャプターリストが無く=チャプターで区切られて無いのです!チャプター01のみです。
見たい(聞きたい)所が最後の方だったりすると早送りです。DVDじゃなくてビデオテープです。
せめて曲ごとにとべるよう音楽チャプターを特典で入れて欲しかったです。
バロック・マスターワークス (Baroque Masterpieces) (60CD)
60枚組で廉価版のBOX仕様ということで、内容には不安があったが
録音が良いのであろう、まず音に透明感がある。
BOXは紙製ではあるが、絵画が描かれていることもあってか
高級感がある。描かれた肖像の女性は、ヴィジェ=ルブラン
の筆による「マリー・アントワネット」である。
(後期バロック期以降の人物がBOXを飾るのは不思議な気もするが、
オーストリア系ハプスブルク家の出自を持つので、あり、なのか)
中身はすべて紙製ジャケットで、非常にコンパクトにまとめられ、
マリー・アントワネットがBOXと同様に描かれている。
解説には紙が一枚添付されているだけだが、61枚目にCDROMが
加えられていて、この中に曲目や解説(PDF形式:パソコンで再生)
がドイツ語と英語で収められている。
収められた曲の1/3あまりはバッハの作品で、ヘンデルが8枚、
ヴィヴァルディが5枚+αとなっており、この3人で全体の
約60%を占めている。全体には後期バロックが中心となって
いて、初期ではモンテヴェルディ、中期ではコレッリ、
スカルラッティ、パーセルなどが収録されている。
結論としては、非常にお買い得感があるので強くお奨めできる
と考えます。