トレマーズ 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]
岩と大地が広がるネヴァダ州の寂れた小さな町”Perfection”。ヴァル(ケヴィ
ン・ベーコン)とアール(フレッド・ウォード)のコンビは、そこで便利屋を営んで
いるが、毎日に嫌気がさして、町を出ようと考えている。そんな折、町の人
間が変死する事件が多発し、ヴァルたちは、謎の巨大生物たちによるもの
だということを突き止める。何とか、警察に連絡を取り、助けを求めようとす
るが、すでに外部との連絡は遮断されていた。やがて、怪物たちは、町の
人間を求めて襲いかかって来る…。
子ども向け教育映画を製作していたロン・アンダーウッド監督によるハリウッ
ド・メジャー長編デビュー作。ユーモアを交えたタッチが素晴らしいモンスタ
ー作品の快作だ。ハリウッドの辣腕女性プロデューサー、ゲイル・アン・ハー
ドの肝煎で、ユニバーサルに本作の企画が売れたとのこと。“Tremors”とは
「震動」の意。
50年代から連綿と引き継がれている、典型的なB級巨大モンスター映画の
設定を借りつつ、ダイナミックでスピーディーな現代的な演出で、息つく暇
もない面白い一編に仕上げたアンダーウッド監督に脱帽だ。B級の予算(と
はいえ、50年代の本当のB級作に比べれば、ずっと潤沢な予算だろうが)の
様々な制約の中でも、創意と心意気と才気があれば、これだけの作品が出
来るということをアンダーウッド監督は高らかに宣言し、証明している。個人
的には、ゴードン・ダグラスの『放射能X [DVD]』と並んで、もはや、このジャ
ンルのクラシックと言って差し支えないと思う。
この手の作品では、人間側の描写がほとんどされないことも多いが、本作で
は、ケヴィン・ベーコンとフレッド・ウォードという逸材を得て、ユーモア溢れる
かけあい演技で、作品に絶妙なおかし味を添えている。そういう意味では、
モンスター作品であると同時に、優れた「バディもの」でもあるだろう。
本Blu-rayは、既発売のDVDとは違い、新たにHDテレシネ、レストアされたマ
スターを使用。埃っぽい大地と岩肌、澄み切った空の質感が素直に(そして、
細やかに)表現された素晴らしい画質だ。4:3レターボックス仕様という、同梱
のDVDを観れば、その画質の向上ぶりは歴然。もうDVDで本作を観る気が失
せるはずだ。特典には、DVDにも収録されていたものが、すべて再録(すべて
SD画質)。
トレマーズ(吹替版) [VHS]
娘がトレマーズのファンで探していました。
昔、持っていたのですが引っ越しの時に無くしてしまいました。
久しぶりに家族で楽しみました。
DVDにも吹き替えがあるといいのに。
インターネットを始めて良かった★
トレマーズ [DVD]
作品的には言うことなし。
ただし現在出ているDVDの仕様がショボすぎる。
レターボックスで字幕が画面の下にあるので
ワイドテレビでは小さな画面で見ることになる。
スクイーズ・5.1ch化してついでにTV吹替も入れて
DVDを出し直してほしい。
トレマーズ 【Blu-ray ベスト・ライブラリー100】
はいはーい、ジェネオン・ユニバーサルさんお得意の、
1.BD&DVDセット版販売。
2.BD&DVDセット版を廃盤。
3.BDとDVDをばら売り。
4.もちろんBDもDVDも収録内容はBD&DVDセット版と同じ。
の始まりでーす。
「DVDなんてイラネ、BD単品売りを待つ」
BD&DVDセット版に手を出さなかった貴方。待って正解でしたね。
参考までに、BD版の収録内容を記載します。
<開始>
BD版は、画面は16:9対応になっており、上下左右に黒オビはありません。
画質はDVD版を2度と見る気にならないほど向上しています。
バルの金色の産毛、アールの黒色と白色の無精ヒゲが、
1本1本数えられるほどハッキリクッキリ確認できる解像度です。
発色の素晴らしさは「血の赤」、
「「怪物」の黄色い体液・臓腑」等に特に顕著に確認できます。
目が覚めるほど美しい。
また、登場人物たちの衣服や帽子の質感や、
吸い込まれそうな「どこまでも広がる「青空」」の佇まいに心が震えます。
これを見てしまったら、もうDVD版には戻れません。
音声については、
・字幕版は、DTS−HD MA 5.1chサラウンド
・日本語吹替版は、DTS 5.1chサラウンド
が対応しています。
気になる日本語吹替版のキャストですが、
バルは安原義人さん、アールは内海賢二さんでした。
つまり、VHS版ですね。新録はされていません。
個人的には、
バル:井上和彦さん、
アール:田中信夫さんのTV放映版も収録して欲しかったです。
特にアールにはやっぱり「プランを練って」もらわないと♪
音質については、
「5.1chになったからには、あらゆる音を反響させないと!」
といった、気負いや力みが感じられない、ごく自然な音質に仕上がっています。
全ての台詞と音楽はハッキリと、なおかつ澄んで聴き取れますし、
銃撃音も、発射元から対象物に着弾するまでの、
時系列的な「音の流れ」がハッキリと感じ取れます。
「人間の呼吸音」のような、小さな音も漏らさず拾っています。
非の打ち所がない本商品について、
唯一文句があるのはBD版の特典内容です。
その内容は以下の通りです。(括弧(カッコ)内は収録時間です。)
特典1:メイキング・オブ・トレマーズ(00:53:38)
DVD版に収録されているものと素材は同じです。
しかし、DVD版は16:9対応テレビの画面1杯で視聴できるのに対し、
BD版は左右両サイドに黒オビが入った4:3画面でした。
画質はVHS3倍録画並みの悪さ。
そのくせ、音声は、DTS−HD MA 2chになっていて、
何というか、チグハグ感、中途半端感満載の代物になっています。
特典2:「トレマーズ」宣伝用映像(00:03:52)
・画面は特典1と同様の4:3画面。
・画質は特典1と同様のVHS3倍録画並み。
・内容については、作品のあらすじ紹介と、映画撮影風景と、
ケヴィン・ベーコン(バル)、
マイケル・グロス(バート)、
リバ・マッケンタイア(ヘザー)、
ロン・アンダーウッド(監督)、
のコメントが収録されています。
全体が3分52秒しかないので、コメントもそれなりの短さ。
・音声はDTS 2ch。
特典3:ケヴィン・ベーコン インタビュー(00:02:56)
特典4:マイケル・グロス インタビュー(00:02:23)
特典5:リバ・マッケンタイア インタビュー(00:01:56)
特典3〜5に共通している点は、以下の通り。
・3人の活躍する場面を中心にそれぞれ映像・音声が構成されている。
・特典2〜5は互いに同じ映像・音声を使い回している箇所がある。
・画面、画質、音声については特典2と同様。
・「インタビュー」と呼ぶには時間が短すぎる。「コメント」で十分。
特典6:マイ・シーン
・本でいうところの栞(しおり)機能です。それだけ。
BD版の本編内容が素晴らしいので、減点はしませんが、特典内容は、
「いっそ特典なしの方がよかった!」
と叫びたくなる代物です。
本当に残念です。
<終了>