ヤーノシュ・シュタルケル ランキング!

ヤーノシュ・シュタルケル ヤーノシュ・シュタルケル自伝

 私は自伝が好きで、たくさん読んでいるが、中でもこれはユーモアのセンスに秀でていてお気に入りの一冊。まずはじめの章が、著者の胃袋によって語られ、最後の章は23世紀ごろというSFもどきの締めくくり。 その間にあるのは、著者と彼が時を共にした友人や楽器の物語である。それを一貫しているのは、音楽に対する愛と情熱。著者は自分と適度な距離を保つことに成功している。 本の中で、著者はディレッタンティズムを技芸のみに秀で、一貫した考え方がないとして批判しているが、この書をもってして、著者はまさにディレッタントならぬプロフェッショナルであることを証左していると思った。 私も前のレビュー者同様、著者の壮健を心から祈りたい。 ヤーノシュ・シュタルケル自伝 関連情報




Loading...


ここを友達に教える