スウェル・マップス ランキング!

スウェル・マップス Jane from Occupied Europe

傑作セカンドアルバム。様々な曲を適当に詰め込んでいるようで、実は曲順まで綿密に計算されて作られているようにも感じる。まるでひとつの「映画」を観ているようだ。スウェル・マップスの音楽性を語る上で、ひとつの集大成と言うべき味わい深い作品である。ニッキ・サドゥンの音程外しまくりの「のび太声」ボーカルが乗った、ガラクタみたいな手作りパンクは、妙なメロディーばかりでつい口ずさんでしまう。兄のエピック・サウンドトラックが演奏する、少しズレたような個性的なドラムや、美しくも妖しい音色のピアノもかなりいい味出している。途中のインスト曲も独特の雰囲気を保っている。このバンドにしか出せない、オリジナリティーという意味ではピカイチだと思う。 Jane from Occupied Europe 関連情報

スウェル・マップス ア・トリップ・トゥ・マリンヴィル

 どちらかと言えば、コンセプチュアルな2ndが好きだが、1979年にリリースされた、この1stの衝撃性も忘れられない。 オリジナルLPは4トラックで録音された全14曲、初回盤のみ4曲入り7インチ(本作の15~18に収録、特に17、18が変!)付き。 日本盤CD化にあたって、先行した2枚の貴重なシングル計7曲をボーナス・トラックとして追加。 楽器もろくに演奏できない連中が勢いで結成したのは有名な話で、音も悪いが、妙な迫力あり。 本作の4年前くらいから曲作りをしていたらしく、下手なりに、凄いことになっていました。 パンクもこの頃には多種多様となり、ニュー・ウェイヴ範疇のポスト・パンクということになるのだろうが、ガレージで練習しているような手作り感あふれる、ガチャガチャのグチャグチャが良いんだ。 何かやりたいという情熱は確実にビシバシ伝わってくる。 曲作りは手癖なのか、時々あまり聴いたことがないようなメロディが出てくるし、ドスバタしたリズム隊を基調に、外れたヴォーカルとコーラス、長々続くギター・リフ、予測しにくい鍵盤などが絡んで、独得の変態的グル―ヴを生み出している。、  そして、6のようにピアノや効果音を使って、フランスのパスカル・コムレートみたいなミニマム・ミュージック風インストを入れたり、何やら単調で謎めいて暗く盛り上がってゆくナンバー(12)があったり、13なんか、まるでノイズ・ミュージックかインダストリアル、はたまたガレージ・プログレとでも言うべきサウンド。 シングル群もまともな曲は1曲もなく、一聴、シンプルなようで、変なことをいっぱいやっているから、なかなか飽きがこない。 19から25までのボーナス・トラックは、25を除き、ストレートなR&Rと呼べるものが多くて、かっこいいし、聴き易いかも。 皆から愛された変人、故ニッキー・サドゥンに合掌! ア・トリップ・トゥ・マリンヴィル 関連情報

スウェル・マップス A Trip to Marineville

これでもかというくらい好き勝手にやってます。ボンゾ・ドッグ・バンドがパンク化したようなバンドです。 A Trip to Marineville 関連情報




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