Fortune the Legacy of Steve Jobs 1955-2011: A Tribute from the Pages of Fortune Magazine
主にAppleに復帰してからの記録。Appleの業績が最悪の頃についての解説(株価や業績)もある。カバーが白黒っぽいが本文は4色カラーで写真も多い。
バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)~インスパイアド・バイ・バッハ~
低音が凄い、普通のセッティングじゃないのかな、ピッチを下げてる感じ… ってかバッハの時代は低かったから、より誠実な演奏と言えるよね。それにしても良い音です… マさんが上手いのは勿論だけど録音も自然で素晴らしい!
まあー確かに全曲聴き通すと、結構クラシック通の方々から批判される部分は解ったんですが… ちょっと待て、これは確かにチェロの旧約聖書と呼ばれるほどの作品ですが、制作の意図が映像とのコラボレーション、言ってみればサウンドトラックな訳で多少は逸脱した表現が有っても良いんじゃないか?と思うんだね。そうでなくても、これは紛れも無く彼のモダンチェロの究極の美音の記録でしょ、聞かなきゃ勿体ない… ピリオドなセッティングになってしまった現在では絶対に聴けないからね。
ただ… この作品におけるマさんの演奏を聴いて… 何でもない普通の演奏だと思ってたヤープ・テル・リンデンのブリリアント盤が滋味豊かな素晴らしい演奏であった事に改めて気付かされました。
The Presentation Secrets of Steve Jobs: How to Be Insanely Great in Front of Any Audience
この本はアメリカで経営者に上手いプレゼンの方法などを指導している著者がSteve Jobsのプレゼンの特徴を解説したもので、Jobs自身がプレゼンのやり方を語った本ではありません。
そのため、Jobsが本当に著者の解説の通りにプレゼンを組み立てているのかどうかは分かりません。
しかし、その一方で、今まで何人ものmediocre presentersを指導してきた著者だけに、並みの発表者とJobsでは何が違い、その差を埋めるためにはどういう努力をすべきか、ということが非常に具体的に書かれています。
内容はスライドの作り方や話し方だけでなく、服装やプレゼン中のトラブルへの対処法まで多岐に渡ります。
努力をすれば誰もが聴衆を惹きつけるプレゼンを行うことができる、と感じさせられる本であり、この本を読めば大抵の人は従来のプレゼンを多かれ少なかれ見直し、改善することになるのではないかと思います。
スティーブ・ジョブズ I
同時代人であり、スーパースターであった。AppleII、Macintosh、NeXT、PIXAR、iMac、iPod、iPhone、iPad、いずれも鮮烈な衝撃波となった。SONYのウォークマンがiPodに圧倒されたことなど残念な面もあったが。 日本は、ジョブズから何かを学ぶべきだろう。
完璧追求型の青い旋風であったジョブは、Macintoshを生み出した後、自ら招いたCEOスカリーによってAppleを追われ、落伍者となった。11年後、Appleに復帰したとき、創造的苦難を糧として視野を広げパワーアップしていた。大病から復帰したとき、禅僧のような深みのあるCEOになっていた。 その全貌が正確に描かれる。
斜陽気味の日本にとっては、羨望の経営者となった。いったいジョブズとは何だったのか? 本書は、ジョブズ本人が遺書の気持ちをこめ、自分から情報開示したことで生まれた。著者は、ジョブズから「原稿に口出ししない、チェックしない」。ジョブズ夫人から「良い面も悪い面も、真実をうそ偽りなく書いて欲しい」といわれた。そして、18か月間ジョブのところへ通い、ジョブズはどんどん打ち明けた。その裏づけをとるために関係者100名以上に取材した。本書が出版されたとき、ジョブは他界していた。あり得ないほど稀有な伝記である。 その波瀾の物語は、「カラマーゾフの兄弟」や「風と共に去りぬ」などを凌駕していると思う。
シリア系、ドイツ系の男女の大学院生が恋をして生まれ、結婚に反対されたため養子に出されて人生が始まった。ジョブズは空漠とした欠如感を埋めようと格闘したのかも知れない。もし、文科系の実父母のもとで育ったならば、われわれが知るジョブズは消え、Apple製品のない歴史に変わっただろう。 それは寂しい世界である。
愛情溢れる養父は実践的なエンジニアであり、優れた工学デザインに注意を向けさせ、なぜ素晴らしいかの理由を語り、ジョブズの心に浸透させた。文系と理系が交差するデザインは人生のテーマとなった。それは愛と真理であり、禅の究極・簡素と結びつき昇華されていった。「デザインは見た目だと思っている人もいる。しかし、当たり前だがもっと突き詰めて考えると、実は仕組みを意味する」という言葉を残している。実に深い言葉である。ジョブズの真髄だろう。
本書(上巻)はゆっくり読みたいと思っていたが、惹きつけられて半日で読まされてしまった。再読したい。最終章に家族のことが出てくる。ジョブズは、養母が亡くなってから実母に初めて会いに行く。感動的な和解。そして実妹(モナ)がいることを告げられる。母とマンハッタンへ行きモナに会ったとき、血のつながりの深さと温かさを知る。前半生の荒ぶる咆哮の後に訪れた、一陣の微風のようで和まされる。ウォズ、ハーツフェルド、テバニアンなどのキャラも光っている。
Steve Jobs
彼のなくなったニュースを知った日、
彼の人生を振り返りたい衝動にかられ、
本書の予約ができるというので、すぐにクリックした。
恥ずかしながらマトモに読んだ洋書として人生初。
それにしても驚いた。彼は死期を予感していたのだろうけど、
最後まで彼の生み出したものを買ってしまったのだった。
日本人的に言うとまさに「あっぱれ」である。
The laudable lifeとでもいうのか。
彼の生み出したものと彼に魅了されてきた自分から見ると、
単なるアメリカのサクセスストーリー的アイコンというよりも
こう生きてみたいと思わせるアイコンなのである。
エキサイティングなその彼の人生を
彼自身のインタビューを元にした
英文ならではのダイレクトな感覚で味わいたい人に。