ニュー・シネマ・パラダイス
私は映画はまったく観ません。でも映画音楽は素敵な曲が多いので好き。そんな映画音楽をバイオリンで♪ 映画好きの方なら、聞きながら印象的なワンシーンを思い出したりできるから、私の何倍も楽しめると思います。
新・明日に向って撃て [VHS]
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードのコンビも良かったですが、トム・ベレンジャーとウィリアム・カットのコンビも負けず劣らず素敵でした。前作のブッチ&サンダースの若き日を描いた作品なので、二人の出会いからを描かれ、ブッチは結婚して子どもが二人いたことも分かりました。
明日に向かって撃て! ― オリジナル・サウンドトラック
69年公開の映画のバカラック最高傑作と個人的には思うサントラ。
これが映画のサントラかというくらいハイレベルの一枚である。B.J.トーマスの「雨にぬれても」は、エバーグリーンな大ヒット曲であることはもちろんのこと、M4の「自由への道」は、その後英国のレーベルelの象徴ともいえるマーデン・ヒルのルーツと言える楽曲。これはその後、フリッパーズ・ギターが「カメラトーク」でやった「クールなスパイでぶっとばせ」の元ネタでもある。そんなものすごい影響をこのサントラは、その後の音楽シーンに与えた。わずか27分のサントラだが、これほど偉大なサントラアルバムは、なかなかないだろう。なお映画のほうも、実にワイルドでセンチメンタルな素晴らしい作品であった。
明日に向って撃て! 2枚組特別編 [DVD]
グッチとキッドは男の子が漠然と憧れる夢を具現化したような存在。「幸福な子供時代」の象徴と言える。アウトローの集まる古き良き西部に住み、華々しく銃を放ち、列車強盗や銀行強盗で大金をつかみ、女性にはモテまくり、ときに国外逃亡する。 自由きままに生きるとはこういうことだろう。だがいつまでも子供ではいられない。いつかは大人にならなければならない。決して顔を見せない追っ手が、大人の象徴。逃げても逃げても追ってくる。追っ手は自分の内面の影でもあり、いつかは向き合って対決しなければならない。ラストで追っ手に向かって銃を打ちつつ飛び出すのは、子供から脱却し、大人になることの象徴。映画はその瞬間を鮮明に切り取っている。 ブッチは初めて人を殺した時、夢の終わりが近いことを悟った。それでもブッチは「次はオーステラリア」などと夢を語る。何度見ても心がひりひりする。 過去を表す手法としてセピア色が効果的に用いられている。一方未来は自転車として登場する。旅立つシーンでブッチが自転車を捨てる。自転車はよろよろと倒れ、車輪が空転するのをカメラが追う。二人の未来を見事に暗示した見事な手法だ。二人は死んで子供の夢は滅びた。滅びたのはそれだけではない。 この映画の意図はそこにあるのだろう。
ポール・ニューマン アメリカン・ドリーマーの栄光
「ハリウッドの反逆児」「ハリウッドの良心」「最後のハリウッド・スター」…。時代によって様々に評された彼だが、本書には一俳優に収まらない人間的な彼の魅力が事細かに記されている。
特に80年代の「評決」や「ハスラー2」以後の,いわゆる俳優としては晩年にも多くのページが割かれているのは、ファンにはうれしい限りだ。
俳優生活や作品の成立過程が書かれているのは当たり前だが、彼の出自であるニューマン一族の背景やスキャンダルを含めた私生活にも詳しいのが特徴である。彼が生涯にわたり愛したレースや慈善活動、また政治活動などまんべんなく記載がある。
私が今回意外に思ったことは、彼には孫が少ないことだ。一人息子が若くして死に、娘たちがなぜ自分のパートナーを選ばなかったのか、さまざまなことを考えさせられる。