ユニオン・ツアー1991
91年いわゆる”8人イエス”期のライブです
20年がたちようやく一つの作品としてオフィシャルリリースですが
「同志」「変革」などの全盛期&90125期の注目曲がカットされてます。
収録時間も2枚とも55分と余裕があるはずなのに・・・です。
良質プライベート盤が数ある中で大いに疑問が残ります。
このツアーでのセットリストで最大の目玉曲はイエス最後のプログレ大曲「悟りの境地」だと思いますが
一番肝心な中間部からのリックのソロが彼特有!?の“手癖”で雰囲気がこわれており名曲が”迷曲”に
なってるのが残念でなりません。この曲に関してはKeys to・…期でのライブでも手癖で台無しにしており
原曲に忠実なのは以外にもHOUSE of ツアーでのイゴール・コロシェフのソロが最高だったりします。
今後、過去のライブ作品のリリースはコンプリート盤を切に希望いたします。
☆5つは偉大な彼らの敬意に対してであり内容(構成)に対してではありません!
ユニオン・ツアー1991 [DVD]
アルバムはイマイチだったけれど、ライブは最高だった8人イエスのユニオンツアー。東京公演に2回行きましたが、とても良かったので、なぜか今更出たDVDを買ってみました。CDは未聴ですが収録曲は同じのようなので、私はDVDのみの盤を買いました。よって、DVDの演奏内容、映像、音の3点に関して感想を述べます。
まず演奏ですが、オフステージでは反目もあったと言われていますが、それを感じさせない充実の内容です。ただ、ユニオンツアーなのに、アルバムからの曲目は少なめ。唯一収録のSaving my heartではレゲエ風のイントロからスタートしたり、アルバム収録曲はある意味イエスらしくない曲があっただけに惜しいです。とはいえど、トレヴァー・、ジョン、クリスという歴代イエスで最も充実したヴォーカルアンサンブルが70年代の曲でも発揮されており、以降のライブDVDのような懐メロ展開とは違って、かなり新鮮に聞こえます。楽器アンサンブルも、たとえばAwakenラストのシーケンサー風アルペジオフレーズをトレヴァーが弾いていたりと、映像を見ることで音だけでは分からなかった8人ならではの工夫が分かります。また、ドラムデュオおよびトニー、ジョン以外の各人のソロが収録されているのもプラスです。クリスのWhitefishとAmazing Graceの間に挟まれたTempus Fugit(未記載)まで聴けてしまいます。
次に映像ですが、このツアーで目玉だった円形ステージが使われた公演の映像ではなく、通常ステージの映像のため、遠くからのカメラショットであること、加えて会場の暗さもあり、画質はやや粗めです(変なノイズなどはないですが)。リマスターされているので、良くなっているとは思いますが、カメラのブレやピントズレもあります。このあたり、DVDなのでSD画質と思い、ある程度は割り切って見るしかないですね。
音の方ですが、かつてWowowで放送された円形ステージのライブではイマイチだった音のバランスもこのDVDの公演ではうまくいっており、音質も改善されているようなので、思ったよりは各人の楽器が聞き分けられるのですが、定位をハッキリと分けていないため、たとえばドラムの音が誰の演奏か、映像と合わせて見ないとよく分かりません(ブルフォードのエレドラの音が目立ってホワイトの音が隠れ気味)。5.1chならひょっとしたら楽器の分離をもっと良くしているのかもしれませんが、視聴環境がないので、そのあたりは他の方のレビューに任せたいと思います。
最後に付属品について。日本語解説の他にツアーパンフレットの縮小版が付いてきます。これは日本公演でも発売されたものですが、付属するのは英語版。その上、ややぼけているので、読みにくいですが、結構いろいろ書いているので、これはこれで貴重です。
追記:なんとGonzo Multimediaより直販のリミテッドエディションでは、本編には収録されていなかった、Shock to the system、Lift me up、And you and I、Drum duo、Changesが収録されたDVDが付属しているそうです。えー!
ハウ・トゥ・ビカム・クレアヴォヤント
リアルタイムに高校生の時ラストワルツを映画館で見た世代ですが
ザ・バンドには1度もはまることなく過ごしてきたせいか、
今回の新譜もEC大フィーチャーという事で購入しました.
ECとの共演曲も良いですが一番気のお気に入りはWhen The Night Was Youngです.
全体的にはかなりレイドバックした雰囲気なんですが
ギタープレイはRJの影響が随所に散見されるように思います.
やはりこの人は根っからのブルースマンなんだと.
それにしてもyodaのようなルックスになったRRは見たくなかったかも.
The Turbulent P [VHS]
Steve Howe を知るうえで、このVHSは最高のものです。ただし、これで“Sketches In The Sun”が弾けるなんて考えたら大間違いです。確かに、Howe の“Sketches In The Sun”の映像を伴う音源としては、最高です。演奏法をMartin 0018を用いて、大公開してくれています。驚異的な右手の指使いがバッチリ収まっています。しかしながら、Howe の独自の演奏法は真似ようとして真似られるほど生易しいものではありません。“Mood For A Day”でも、普通はフィンガーでないと弾けなのですが、“Sketches In The Sun”は、そのようなごまかしは効きません。以下、このビデオの長所を箇条書きにします。
1.“Sketches In The Sun”のクローズ・アップ映像
2.Steve Howe の自己紹介(ややロンドン訛りがありますが、これがまた良いのです。)
3.Steve Howe 丁寧な解説
4.Steve Howe の音楽作り
5.Steve Howe の簡単なPrectice
6.Steve Howe の並々ならぬギターへの“affection”或いは“attachment”(これは、どの作品にも感じられるものです。)
1だけでも、ギター演奏者には宝物になるはずです。
尚、動画サイトでは本作品を見たことがありませんし。著作権とコピー・ガードで守られておりますので、探して購入するより入手方法は無いのではないかと思います。
This review is only for those who can play the gutar. It is no use for those who cannot. I do not care about voteing against mine as long as you are not the least interested in playing the guitar. But if you love to, I never want any silly vote.
Guitar magazine (ギター・マガジン) 2011年 08月号 [雑誌]
この号は、何と言っても、Cornell Dupree追悼特集です。
King Curtis, Aretha Franklin, Donny Hathaway etcのバックを支え、
自身のソロ作で、STUFFのメンバーとして、R&B, Soul, Fusionと幅広いジャンルで活躍されてきたギタリストです。
参加作品は、2,500枚以上!
この追悼特集では。。。
・ Cornell Dupreeのバイオグラフィー
・ 3本のギター (Fender Telecaster, Yamaha Dupree Jam, Yamaha Pacifica)、
・ 技術者の証言 (Yamaha Pacificaシグネイチャーモデル開発者の方)
・ David T. Walker & Chuck Raineyインタビュー (Cornellの印象について、Marlena Shaw来日時のインタビュー)
・ SAMBOMASTER 山口氏インタビュー (Cornellの魅力について & オススメCD・5タイトル)
・ Cornell Dupree語録 (過去インタビューからピックアップ)
・ ディスクガイド (名盤18タイトル・厳選100タイトル)
・ Cornell Dupree奏法分析
。。。と、合計18ページもあります。
プラス、STUFF "How Long Will It Last"のスコアも掲載。
とてもリスペクトが感じられる追悼特集でした。
また、個人的には、Nile Rodgersの来日時インタビューが、面白かったです。
インタビュー自体は、2Pだけですが、
最初にカッティングを見せてくれたのはBernard Edwards(!?)とか、
Eric Clapton, Jeff Beck, Miles Davis etcとの昔話を、語ってくれます。
(日本公演については、ちょっとだけです。)
Cornell Dupreeにスポットを当ててくれた、Guitar magazineに、Thank You!です。
(天国では、やっぱり、Donny Hathawayとやってるんですかねぇ? 絶品Liveを)