The Jazz Bass Book: Technique and Tradition (Bass Player Musician's Library)
いろいろJazzベースの本があるが、この本ほどJazz演奏スタイルからベース・プレーヤーの特徴やお決まりの演奏パターンなど多くの情報を得ることができるものはない。CDに収められた演奏もすばらしく参考になる。しかしながら、CDのトラック番号と本の解説楽譜番号との照合がやりにくいのが難点。
Double Cross Level 3 (Cambridge English Readers)
タイトルの意味が最後に分かるところがポイント。表紙の写真の意味も最後に分かる。登場人物に個性があって自分も一緒に推理を進めていけるところがよかったです。電車の中で読んでいたら知らない外人にタイトルを読まれて笑われた。確かに日本語に訳したら不思議かもしれない。一見子供が読む本ですものね。
After The Apples(初回限定盤)
The Applesという、自身の音楽性に素直に沿って作成したアルバムの成功を噛みしめるような充実した内容だと思います。
ミニアルバムという形での今作は、決してセールスに対する意欲という点で華々しいアピールをするラインナップではなく、だからと言って、前作に収録されなかったストック楽曲の寄せ集めというレベルのものでもない、吉井和哉という人間の匂いが感じられる見事な完成度になっています。
一曲目「無音dB」から、既存の吉井和哉の歌声の印象を破壊するような自由度を見せており、続く楽曲たちのサウンドも前作を構成していた吉井のオリジナリティと洋楽ロックのノスタルジーなムードを、より音づくりの面白さという観点から研ぎ澄ませ、曲調はストイックながらも全体としては自身のキャリアにおいて辿り着いた音楽の景色から地に足の着いた攻撃性をじんわりと感じさせられます。リリックにしても、「母いすゞ」では彼の人としてのルーツを感じさせられるし、「Born」からは、これまで内向性を漂わせていた彼の作品性が外へと開かれたことを力強く証明する内容になっているかと。セカンドアルバムの「ウォンテッドシープ」の退廃的な主人公の焦燥感や、「CALL ME」で見せたアーティストとしての達観した死生観が、この楽曲でより人間らしい血と肉をもって打ち出されているかのようです。浮遊感漂う「バスツアー」のメロディーも良かったです。
初回盤でのライブCDも素晴らしく、The Applesの曲がライブモンスターの力強い声によってさらにかっこよく演奏されています。全体的に気迫に満ちた内容。中でも「球根」やラスト曲直後のボーナストラックからは、被災地への彼なりの想いをひしひしと感じることができました。できれば通常盤よりこちらの購入をお勧めしたいです。
Live at the El Mocambo [DVD] [Import]
狭いステージ、観客との距離感、煙草の煙と酒・・・
そんな中でのライブです。正にライブ!
1曲目から3曲目まで怒涛の流れです。少し穏やかな表情になって中盤。
8曲目で火傷しそうなスローブルースで昇天。
11曲目で爆発!
アンコール一曲目でしっとりと、最後にお祭りギター。
初めから最後まであっという間です。
全編を通じてギターのトーンが最高です。太く力強いのにあくまで澄み
切ったトーンは本当に絶品です。
ジミヘンのカバーである、Voodoo Chileはある意味ジミヘンを超えてい
るかもしれません。
何よりもライブを楽しんでいるスティービーとダブルトラブル、そして
彼らの演奏を楽しむ観客。
こんなライブを目の前で見ることができた人たちに嫉妬です。
わが美しき故郷よ
5番目「わが美しき故郷よ」の朗読から6番目の楽曲と、なんだかショートフィルムを観ているような感覚です。
気仙沼というと震災後の景色しか知りませんでしたが、この朗読と曲を聴いて、かつてどれだけ素敵な場所だったのだろうかと思わずパソコンに向かって様々な写真を眺めてしまいました。
3・11に当て付けて何かを売り込もうとする方法は好きではありませんがこのアルバムはとっても愛を感じる作品でした。
畠山さんの今後のご活躍をお祈りしております。