ホットロード 完全版 2 (集英社ガールズコミックス)
文庫コミックコーナーで見つけて即買いしました。主人公達をバックに彩る横浜・湘南の海やお店、夜のネオンのシンプルタッチな線画が70〜80年代の匂いや懐かしさを感じさせます。私もお気に入りのタッチです。心理描写は今もこの先の世代にも通じる内容です。わかる人には感情移入できると思います。2巻からは和希ちゃんと春山君がお互いを思い合う様が切なく感動的です。私も泣きたくなるほど切なくなりました。
マイガーデナー
「マイガーデナー」を読み終わり不思議な思いにとらわれた。コミックなのに吹き出しもほとんどなく、カッコで囲まれただけの会話なのだ。単調に見えるが、心の声をさまざまな大きさの文字を使いながら表現していく手法はユニーク。あるときは舌足らずの会話を自分の想像力を働かせて、行間の余白に書かれている部分を補いながら読まなければならない。それが苦痛でもあり面白くもある。その作業を丁寧にしていくと、思春期の「さな」のこころのうちに、スッと入り込めてしまう。「さな」に注がれる作者の思い、「ユキ」「母」「小てつ」「おじいちゃん」に対するまなざし、そのどれもがあたたかくてやわらかく深い。まるで詩のような美しいコミック。人間のすばらしさを感じさせてくれる。いつか子どもが成長したら読ませたい、と思う。
ホットロード 完全版 3 (集英社ガールズコミックス)
全3巻で全て出揃いました。
この巻でももう!春山〜〜〜!!
ナイツの総長となった春山は暴走族の抗争の中に
身をおきます。春山は乱暴だけど純粋で真直ぐなんです、その為
心はナイツと和希との間で揺れ動き一度は別れを決意した(2巻)
ものの離れるなんて事はできなかった。
春山は和希に、和希は春山に。
和希は母に、母は和希に。全てをぶつけ合いさらけあって
お互いの距離がぐっと縮まってこれで良い方向に向かうはず。
しかし、自分達の選んだ道の責任なのか
春山と和希の間に辛い試練が・・・・・
個人的にラストのカットが好きです。
二人の姿が今まで走ってきた道とこれから走る道
その道が幸福なものであれば良いかなと。
最後の数ページには今までの表紙絵や扉絵などが掲載されていて
完全版ならではのおまけだと思います。
全巻揃った今だからこそ強くお勧めできる作品です。
今の少女マンガでは味わえないものがドカンときます