風雲児たち 幕末編 18 (SPコミックス)
主題は安政の大獄。井伊直弼が大局観を失い、吉田松陰は丸腰どころか墓穴を掘る。恐らく膨大な資料を駆使して、作者なりの解釈を入れ、もっとも妥当と思われる描写をしたのだろう。見事な作品であり続けていることは言うまでもない。
但し、2巻前のレビューで書いた危惧が、当たりつつあるのが残念である。ここで描かれる井伊直弼は、酌量の余地なき悪人にみえる。それでよかったのか。ここまで硬直した権力者になる必然性がわからない。権力という魔物が人を狂わせた、という心理上の解釈だけでよいのか。
吉田松陰の猪突についても、これほど聡明な人物がなぜ自分の価値を理解せず、来るべき時に備えて自重する術を採らなかったのか、疑問に思う。彼の信じる正義が、ここに描かれたように自爆だったとすれば、日本はふたつの意味で大きな損失を被ったことになる。ひとりの逸材を失ったこと。のちに彼のメンタリティが、特攻玉砕を賛美する日本独特の思想につながったと思われること、である。そして、作品に描かれていない、もしくは、描ききれていない点があるはずだ。彼が後世の評価ほどには聡明でなかった可能性、社会性に障碍を抱える病者であった可能性、幕府が彼を大物と看做し、(本作の解釈とは異なり)最初から有罪にする意図であった可能性、である。
私は歴史について素人である。単純に楽しめばそれでよいのだろうが、以上の点が気になった。まんがの影響力は大きい。明らかにフィクションとわかる場合とは異なる。この作品には読者の歴史観を左右する力があるだけに、納得のいく解釈を期待する。本書にもあるが、作者にも合点がいかない点は、堂々とそう書いてもらえばそれでよい。
ばらばら(CD付)
写真家は自分の撮りたいものを撮り
歌い手は自分の歌いたい言葉を歌う。
何か文字通り「ばらばら」だなと思って
ちょっとおかしくなってしまう。
でも音楽を耳にしながら写真を眺めていると
どちらか片方だけでは得られないような
感情が芽生える。
お互い違う方を向いていたのに
不思議なもんだなあ。
これを絆と呼ぶんだろうか。
写真と歌、そのどちらもとても優しい。
そこが共通するところかなって思う。
風雲児たち 幕末編 19 (SPコミックス)
安政の大獄はクライマックスを迎える。後半は西郷隆盛と薩摩精忠組との挿話。いつもと違いゆっくりと読む。情報量が意想外に多いことに驚く。
作中で作者もつぶやいているとおり、話はなかなか進まない。以前私は、最後まで行き着くのかが心配だと書いた。しかし、もう、好きなように描いていただけばそれでいいと今は思う。質を落として急がれるより、この作品を読む濃密な時間を年に2回作者から貰う、それで十分満足すべきだと思うようになった。歴史物語に終わりはない。The Endのクレジットが出たあとも、歴史は延々と続くのだ。だからいつ・どこで終わってもいいではないか。
後世に残る名作なのです。どうぞ、ゆっくりやってください。
イワタニ 炉ばた大将 DX 【網焼き&焼き鳥専用器・パワーブースター付】 CB-RBT-Z
最初は本格的な炭火を考えていたのですが、軽さ、燃料の入手、後片付けのしやすさでこれにしました。自宅でも、ボタボタっと汁が垂れるような炉端や焼き鳥ができます。以前はコンロに網を使っていたのですが、コンロの掃除やバーナー部分の傷みなど面倒でしたが、これでその心配が無くなりました。コンロと違い、間接的に熱が当たるように工夫されており、焼き上がりも上々です。カセットコンロでやっていた鍋のように、みんなで炉ばた大将を囲んでバーベキューもできそうですが、部屋では火災報知器が鳴らないか心配で、まだキッチンでしか試したことがありません。地鶏の焼き鳥、生ホタテなど格別なおいしさでした。
アピックス 豆乳&スープメーカー ASM-290
材料を入れてスイッチを押すだけで、豆乳やスープが出来上がり!!(砂糖等は焦げ付きの原因になるので、後で味をととのえます)
豆乳のメッシュが細かいので、洗うのがちょっと面倒かと思いましたが、水につけておいて、付属のブラシで洗えばラクラクでした。
約1日置きに活躍してます。