ゆうやけ公園
ほーむれすさんに、ここの漫画の登場人物のように、気安く話し、できないでしょ・・。
でも、できちゃう。漫画だから。
しかも、あったかい、あったかい、漫画だから・・。
いい世界です。その一言です。ぜひ読んで、あったかくなってください。
カラー版 20世紀の美術
絵画、彫刻を中心とした20世紀の西洋美術の流れがぎっしり詰まっています。
パラパラっと中身を見ると読みやすそうですが、実際読んでみると内容を理解しながら読み進めるのは結構大変なように思えます。というのも20世紀美術は「〜主義」「〜アート」「〜イズム」といった美術界の動きが多数あるのですが、それらに関する記述が簡素に要約されていて、美術の初心者にはイメージしづらいからです。
ただ、非常に広範囲の内容をここまでまとめ上げているのはすごいと思います。近代・現代美術に興味があってよく美術館や展覧会に行くような人にとっては重宝するのではないかと思います。
ユリイカ2008年10月臨時増刊号 総特集=杉浦日向子
表紙の写真がいい。これを撮ったのはアラーキーこと、荒木経惟さんだろうか。最初に子供の頃からの写真が載っているが、溌剌としたお嬢さんの頃の脚が写っている貴重な写真もある。難しい漫画論や江戸論なども載っているが、一番読み応えがあるのは、短いながらも中島梓といしかわじゅんの文であろう。
中島梓さんは2009年に亡くなられているので、この文はかなり死を意識して書かれてあるが、実際文中に「もしかしたら、それほど遠からぬ未来に彼女のいる《あちらの国》へゆくことになるかもしれない」とも書いているのだが、これが思わず吹いてしまうほど面白いのだ。最後の終わり方もいい。いしかわじゅんさんは短い文で杉浦日向子の本質を鷲づかみにしている。
中沢新一との対談、全篇カラーの「三味線枕」の再録、「ソ連」の仲間の雑談、「吉良供養」の下書きなど盛りだくさんで、杉浦ファンなら値段相応の本といえる。