〈ANIMEX1200 Special〉(8)魔法陣グルグル オリジナルサウンドトラック
「魔方陣グルグル」は局を替え二度アニメ化されていますが、本盤は'94~95年にかけて朝日放送系列で放送された第一期のものです。
第一期のサントラは『Vol.1』『Vol.2』の二枚が出ており、それらが今回「ANIMEX1200シリーズ」として安価に復刻された訳です。
『vol.1』は、どちらかというと王道RPG然としたクラシック系の楽曲を中心に構成されています。勿論『グルグル』らしいコミカルな曲もあり、飽きさせません。
一曲一曲が短い為か、ジングル等を含め何曲かが1トラックにまとまって収録されています(組曲・変奏形式)。
ひとつのメロディーが様々なアレンジで聴けるのは楽しいのですが、きっちり<一曲/1トラック>構成にしてもよかったかも?
エンディングテーマであった 奥井亜紀 の「Wind Climbing」、 SLAP STICKS の「もう止まらない」も収録されています(こちらは組曲形式ではありません)。
これらの音源も今ではなかなか入手し辛いのものと思われるので、非常に嬉しいです。
ただ、初期OPだった TOo's の「MAGIC OF LOVE」は収録されていません。
復刻前のオリジナル盤にも収録されていなかったとは言え、やはり惜しい…。
後期OPの『晴れてハレルヤ』は同発の復刻盤『vol.2』の方に入っています。
無論、二枚買ってナンボのものでしょう!
スラップスティック―または、もう孤独じゃない (ハヤカワ文庫 SF 528)
本書は題名のとおりの「ドタバタ喜劇」ですが登場人物たちは必死です。だからこそ、ヘンテコでも彼らは幸福そうで魅力的、そしてその言葉や哲学も強い説得力を持つのでしょう。本質的なものに対する想像力を失わないように、と。
地域共同体の解体や原子(アトム)化した個人、アイデンティティクライシスなどなど、個人をめぐる社会的な惨状は現在様々に形容されることがあっても、それとどう向き合うかということに関して考えるヒントを提供してくれる本というものはあまり多くありません。
そもそも、何億、何千万という人々全てが尊厳や自己の役割、居場所を社会のなかで持ちたがること自体途方もない問題だし、全知全能の神にとってみたらひどく滑稽な試みなのかもしれません。しかし、もし社会が今よりもずっと小さいものになったとしたら?そんなことは不可能でしょうか?
ボネガットが「タイムクエイク」で述べているように、そのようなことが可能になるのは「拡大家族」によってのみです。それが血縁によるものであれ人工的なものであれ。本書はボネガットの家族観が色濃く表れた作品といえるでしょう。
現代社会の奇病、「孤独」。それを30年以上も前から指摘していたボネガットはやはりすごい感覚の持ち主です。
ボネガットファンの人は必読、そうでなくても―卑語が極端にいやでなければ―できるだけ多くの人がこの本を読むことを願います。
ボネガット、万歳!グロテスクな世界、万歳!
SLAP STICK
ビーズ遊びに飽きてきた頃この商品を発見!見た目がかわいいので思い切って彼女に試してみました。それが・・・ビックリするほど感じたようで、次の行為時も催促されました。私自身の時より感じるので少々悲しい気もする今日この頃です。
ポール・オースターが朗読するナショナル・ストーリー・プロジェクトVol.3 スラップスティック/見知らぬ隣人 篇
英語再学習の大人が音読用に繰り返して読める内容の本は少ないのですが、本書はお勧めの1冊です。