男たちの大和 / YAMATO [DVD]
日本人にしかつくれない映画だと思います。ロンゲストデイもUボートも戦争映画として傑作ですが、アメリカともドイツとも違う日本の視点での映画、しかも過度に英雄的に描かず、個々の人の気持ちを丹念に描いた作品だと思いました。
最も感心したのは大和が全く活躍しない点です。もちろんCGやモデルで描かれた大和は出て来ますが、ちっとも英雄的に描かれない。敵機をどんどん落とすとかそういうシーンが無い。大和が破壊されるシーン、兵士たちが死ぬシーンが連続します。兵士たちの死もピアノのソロで泣かせるセリフをはきながらなんて一切無い。これは映画監督として脚本家として自分の手を縛りながら心で絵を描くような作業ではないか、と。それは伝わりましたね。
また、この映画の特徴の一つはアメリカの視点が一切無いことですが、それが逆に家族を守るために戦った兵士たちの気持ちを表現するのに寄与していると思いました。アメリカの視点、日本の指導者の視点、それは他の作品に任せればいい。それぞれの真実があるはず。
演技陣も熱演ですし、音楽は久石譲。金払って観るだけの値打ちは充分にある映画です。お勧めです。
歌姫3~終幕
この歌姫シリーズはオリジナル歌手や原曲をリスペクトしつつ、
中森明菜色を出すという思考錯誤を重ねながら、この「歌姫3」では
歌姫3部作完結編と呼ぶにふさわしい、最高傑作な仕上がりとなっている。
少しマイナーで通な選曲がいい。そして全曲が男性歌手の曲ということで、
キーが元々低音というのが功して明菜の低音がぴたりとはまり、魅力である
艶を引き出している。静かに低音が響き渡り、聞き心地が良い。
中でも「スローなブギにしてくれ」は、ダンディズムというコンセプトに
ぴったりな、今までにない男ぽさを強調した歌い方で異彩を放っている。
全体のトーンは激しくないが、静かに語りかけるような淡々とした
歌声の中に、今まで生きてきた人生が投影されてるようだ。
苦しみや哀しみ、優しさや少しのあきらめ・・・そんないろいろな感情が
入り混じった歌声。松山千春のカバー「窓」を聞いて思わず涙がこぼれた。
歌うことが人生。ファンのひいき目でなくて、そういう域に達したと思う。
まさに”歌姫”と呼ぶにふさわしい、中森明菜はそんな歌い手になった
のではないだろうか。
アクチュール 2011年 3月号 No.22 (キネ旬ムック)
表紙の高良健吾くんが、いつもの映画の表情と違ってナチュラルで素敵でした。
他に他も沢山の俳優さんが載っていて、何度見ても幸せな気分になりました。
ゴールデン☆ベスト
我等が芳恵さんのアイドル全盛期のスーパー・ベスト!なにが凄いかって言うと収録の19曲中18曲がオリコンベストテンなのぉ〜。ファンタにビタミンCが入ったように芳恵さんはヒットしまくったのぉ〜。生きざまを感じてくださる方を募集中!ロイヤル・アイドルNo.1。