ラストサムライ 片目のチャンピオン武田幸三 (角川文庫)
著者の描写というかディテイルのこだわりが、武田幸三をより
浮き立たせているので、武田幸三という人間の臭いが心地よい
感じられる。
取材の丁寧さがよくわかる作品。
ラスト サムライ 特別版 〈2枚組〉 [DVD]
明治維新の日本版「ダンス・ウィズ・ウルブス」と言ったところ。
自身も大の黒沢ファンというエドワード・ズウィック監督らしく、
日本に最大限の敬意をもって描かれています。
渡辺謙や真田広之の好演が何かと話題ですが、主演トム・クルーズの
全身全霊を込めた体当たりの演技に心を揺さぶられます。
流行のCGを一切使っていない合戦シーンも迫力ありますし、
誇り高き「侍」に一種のノスタルジーを感じる現代日本人なら
純粋に楽しめて感動できると思います。
和楽器を用いた、ハンス・ジマーにしては抑えた感じの音楽も新鮮です。
ハリウッドが総力を挙げて美しい日本を描いてくれたのですから、
風景や時代考証などの些細な齟齬をあげあつらって、
わざわざ皮肉な見方をするのは野暮というもの。
素直な心で感動しましょう。
中村七之助
写真集良かったです〜(/∀`。)゜o
七之助様サイコ〜!!
七之助様に握られた砂利や紫陽花が羨ましい……あぁ砂利や紫陽花になりかわりたい(七之助様がいる時だけね♪゛)
水に濡れた感じもとっても良かったですvvvo(゜∀^)b゛Good!!
てか水の中から顔だしてるとこがメチャメチャ気に入りました!!
写真集は全体的にステキな感じだったと思いますが、いくつかピンボケ写真があったのが少し残念に思います。
今度は七之助様 個人の歌舞伎の写真集が出来たら嬉しいです♪゛
長岡藩軍事総督 河井継之助―武士道に生きた最後のサムライ (ベスト新書)
歴史というものは、後から考えれば、ああなっていれば、あの人があの時こうして
いればという仮定に立ち至ることが多々あります。この本はその微妙さを大切にしながら
事実を収集し、背景を考察し、そして説得力のある仮説を提示している貴重な本ではないかと思います。
基本的には、会津の立場に立っていますが、それほど偏ったものではないと思います。
今の時代に生きるふつうの人間の正義感、バランス感覚にうったえるものをたくさん
備えています。
戊辰戦争の中で最大のポイントの一つが長岡の戦役 - 朝日山の戦いや、長岡城の戦い-
であり、河井継之助が率いた長岡の人たちが一歩も退くことなく長州の軍勢と戦ったこ
とで、長州の軍は会津へ到達することができなかった。彼らが会津へ到達したときには、
会津の戦争は終わっていたのです。長州軍が居なくても会津は軍民ともに塗炭の苦しみ
だったのですが、新撰組による京都での有志殺害の怨念を託された長州軍が会津へいち
はやく到達していたら、どれだけ怖ろしいことになっていたか、想像もつきません。会津
は長岡に消えることのない永遠の大恩があると思います。
河井継之助ですが、この人は文明の重大さに深く気づきながら、武士道にこだわった
ということで、このような複雑な人生を歩むことになった、ある意味で滅多にいない
人物だということが分かります。長岡の城をいったん長州に占領されたものの、その後
奇跡的に奪還した時の火災は後世の怨恨の元になりました。この恨みは当然といえば
当然です。しかし、河井継之助がなぜ、「あえて」長岡城を奪還したのか、その意味
はわれわれが考え続けるだけの意味があるのではないか、と思います。
維新直後に出た「復古記」という書物があり、いまは図書館にしかないようなほとん
ど読まれていない大冊ですが、これが薩摩長州中心の維新の正当性を跡づける基本的
な書物といわれています。しかし、これは明治の一時代のやっつけ仕事であり、歴史
の真の意味を探った書物ではありません。明治維新から140年以上経過して、まだまだ
われわれが当時の人物の一挙手一投足から、学びそして認識を新たにすることはたくさ
んあるようです。
河井継之助はその最も重要な人物の一人であることは間違いないでしょう。
短い本ですが、維新礼賛とか、文明礼賛にどこかいかがわしいものを感じている
人が読めば何かを発見できる内容を備えていると思います。
ラスト サムライ [Blu-ray]
時代考証とか武士道のちゃんとした解釈だとか色々言う人もいるだろうけど、そういった知識のない自分には劇中の侍たちはただ単純にカッコイイとしか思わなかったです。
終盤の典型的な蛇足、ひっぱりすぎは致命的だったけど渡辺謙もよかったしまあまあ満足でした。
余談ですが、バベルの菊池凛子もそうだけど日本人がアカデミー賞にノミネートされるのは演技力云々よりも、いかに規模のでかい作品に出ているかと、外人のツボにはいったキャラを演じられたかだと思う。
渡辺謙の演技にケチつけてる訳ではないですが。