ゴルゴタ (徳間文庫)
現在の日本が抱える少年犯罪に対する今までになかった傑作。今の日本に欠落してしまった勧善懲悪ど真ん中のストーリーで爽快です。東野圭吾のさまよえる刃や、薬丸岳の天使のナイフが好きな方にはお勧めです
昭和の名人~古典落語名演集 六代目三遊亭圓生 二
以前、図書館でカセットテープで借りました。とても気に入り、MDに録音したのですが、パソコンでCDに焼きなおしても、音質が悪くなるかなと懸念していました。今回ライブで発売されるとネットで知り、もしやと思い予約したのですが、聴いてみたらカセットと同一の音源で大満足です。vol.3の「勘蔵の死」も最高です。願わくは「昭和の名人シリーズ」続編で、牡丹灯籠「栗橋宿」「関口屋のゆすり」(昭和53年7月12日 東京都市センターホール収録)を発売していただけたら、いうことなしなのですが。
圓生百席(55)真景累ヶ淵(しんけいかさねがぶち)~1「宗悦(そうえつ)殺し」~2「深見新五郎」
高価になりますがどうぞ全編お聞き下さい。
「素ばなし」といわれるジャンルに分類されるもので、
いわゆる怪談噺ではありません。
しかし怖いのなんのって!
効果音や演出に頼らず、単なるスタジオ録音なのに
この怖さは圓生師匠の高い技量に依るのでしょう。
前半のクライマックスは勿論「豊志賀の死」です。
古今亭志ん朝師匠もここだけ単独で演じておられます。
業病に憑かれた豊志賀の嫉妬、妄執は実に恐ろしく、
いいトシをして夢に見ました。
後半は「お累の自害」です。
人が変わった新吉の残酷さに身の毛がよだちます。
瞼を閉じても開いても情景が眼に浮かぶようで、
聞いてしまった事を後悔しつつ、どうしても
終いまで聞かずにはおられません。