チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
こんな解釈、消化方法もあったのかと目から鱗の衝撃を受けました。初めて耳にした時に夢中になり、何度も聞く度に新たな発見があり、再び感動する演奏です。これまでに何度も聞き馴染んできた曲ですが音楽には演奏者によってこんなにも千変万化するものであると改めて認識をしました。ヤンセンとオーケストラが会話をするかの様な感触、或いはオーケストラがヤンセンをやさしく、尊敬をもってサポートする様な感触が全体を通して伝わってきて音楽を聴く喜びを感じます。ヤンセンもまたオーケストラを信頼し、尊敬していると思わせる感覚が強く感じられ、そのことが聞く者を幸福な気持ちにさせてくれるのかと思います。ヤンセンとオーケストラが演奏する楽しみに満ちて、そして音楽に対する愛情が溢れている演奏というのが一番の印象です。
ヴィヴァルディ:協奏曲集
通常この曲は弦楽オーケストラで演奏されますが、この演奏では1人1パートで構成されています。
構成は、ソロ,1stバイオリン,2ndバイオリン,ビオラ,チェロ,コントラバス,テオルボ,オルガン&ハープシコードの8人編成です。
1人1パートの構成で録音されたこの演奏は、音量変化などダイナミクスに対して柔軟であり、即興性があります。そしてアンサンブルにとても透明感があり、非常に美しい演奏になっています。
四季以外の曲が入っていないのが惜しいですが、綺麗系の古楽解釈が好きな人なら一聴の価値ありだと思います。
ツィガーヌ
4.序奏とロンド・カプリチオーソと6.「シンドラーのリスト」が
聴きたくて買いました。
初めて彼女の演奏を聴きましたが、「あふれる情熱」という感じ
ではなく、丁寧にきれいに弾きこなしている感じです。
ロンド・カプリチオーソではちょっとおとなしすぎるような気が
しましたが、シンドラーのリストでは、はまっていました。
国際コンクールに出場しないという異色の若手ヴァイオリニスト。
これからも注目していきたいです。