ゼロ年代アメリカ映画100
ここ10年ほど日本では邦画の興行収入は延びているが、アメリカ映画の観客動員数は減っている傾向だという。
ゼロ年代に入ってから日本の観客から背を向けられつつある、アメリカ映画の良さを改めて見直すための上質なガイド本。
1999年のゼロ年代前夜
「ファイトクラブ」「マトリックス」「マルコヴィッチの穴」etc
町山智浩氏インタビュー「アカデミー作品賞に見るゼロ年代アメリカ映画界の様相」
に始まり、100本の映画を各年毎、選定基準は記憶に残った作品、その作品の詳細な解説、監督、スタッフ、キャスト、批評が掲載されている。
各年のコラムは、柳下穀一郎氏、大森さわこ氏、今野雄二氏、黒沢清氏、大場正明氏etc
ゼロ年代各年紹介されている映画は、
2000年
「グリーン・ディステニー」「あの頃ペニー・レインと」「メメント」etc
2001年
「ロード・オブ・ザ・リング」「バーバー」「地獄の黙示録・特別完全版」etc
2002年
「スパイダーマン」「ギャング・オブ・ニューヨーク」「ファム・ファタール」etc
2003年
「キル・ビル」「ロスト・イン・トランスレーション」etc
2004年
「クラッシュ」「華氏911」「ミリオン・ダラー・ベイビー」etc
2005年
「ミュンヘン」「ブロークバック・マウンテン」「カポーティー」etc
2006年
「ブラック・ダリア」「硫黄島からの手紙」「ポラット」etc
2007年
「ノーカントリー」「ジュノ」「アイム・ノット・ゼア」etc
2008年
「ダークナイト」「チェンジリング「グラン・トリノ」「レスラー」etc
2009年
「第9地区」「イングロリアス・バスターズ」「インビクタス」「プレシャス」etc
その他、対談「アメリカ映画のゼロ年代を振り返る」詳細に取り上げた100作品以外の50作品の解説、アメリカ映画界の出来事の年表とDVDの紹介あり。
オスカー獲得レースの背景、裏話などは興味深かった。
読み応えもあり、保存版の1冊として充実した内容の良書だと思う。
テイルズ オブ フェスティバル 2010 公式フォトレポート (BANDAI NAMCO Games Books)
これが公式フォトブックという商品でしたら、Aさんの写真が少ないとか、もっとアップで撮影して・・・などの不満しかでないと思います。
ただ公式フォトレポートという商品なのですから、ステージ構成や舞台裏(リハーサル風景など)も掲載して欲しかったというのが正直な感想です。
ただ、全メンバになるべく隔たりがないよう(テイルズオブゴールデンビクトリーのみ出演のK氏はのぞいて)撮影されていましたし、写真の画質もまずまず。
値段と内容のバランスとしては若干値段が高めかもしれませんが、ファンアイテムなので、許容範囲と思います。
総合としては星3〜4つ程度が妥当と思います。
自分としては、会場の空気を思い出すことが出来たので、色々と書きましたが星4つということで。
ナショナルアンセム [DVD]
黒沢監督推薦てことで購入しました。黒沢作品同様、言葉ではとても表現しにくい不思議な作品です。結末も何じゃコリャって感じです。黒沢フリークの方には、見て納得できる内容だと思います。
オール・カインズ・オブ・ピープル~ラヴ・バート・バカラック~プロデュースド・バイ・ジム・オルーク
僕はジム・オルークという人の才能のバランスは、メロディ・メイカーやボーカリストとしてよりも、アレンジャーやプロデューサーとしての才能の方に絶対的な強みがあると思っている。(異論は認める。)なので、過去のソロ名義作品を幾つか聴いても星四つ止まりだったのだが、今回は星五つ点けた。その理由はジム自身が語っているように、まずバカラックの残したメロディが改めて素晴らしいからだ。また、個性溢れる意外かつ新鮮なボーカル陣がどの曲もかっちりハマっていて、適材適所の妙を感じさせる。結果的に、メロディとボーカルにおける最良の素材のおかげで、彼の音作りの才能が最強レベルで展開された作品になったように思う。(日本語ボーカルの英語の拙さを嘆くレビューもあるが、逆にこの人はそこにキッチュさを見出してるんでしょう。)
例えば、カーペンターズで有名な一曲目のように普通に何十年か生きてれば誰でも耳タコなメロディを、全く新鮮に聴かせるということは本来相当難しいことだ。各楽器の響きや空間的な味わいも申し分なく、ところどころ挿入されるノイズも含めて、「一音も聞き漏らしたくない」という気にさせてくれる。こういう細心の注意を払われた音が鳴る作品の常として聴く方は緊張感を与えられてしまいがちなんだが、本盤は逆に小春日和のポカポカした静けさや安らぎを感じさせてくれる一枚になってるのが驚異的。なんか、巷に溢れるつまらない自己主張に凝り固まった音楽から離れて、参加した全てのミュージシャンが純粋に良い音楽を奏でる喜びを味わっているかのような、幸せ感の放射も素晴らしい。傑作です。
テイルズ オブ フェスティバル2010 [DVD]
初めてテイルズオブフェスティバルを見たのですが、 最高に面白いです。
司会の小野坂さんと中原さんの掛け合いや、 スキットショー、トーク、全て面白いです
スキットはそれぞれのキャラがちゃんと活かされていて、マニアックなネタもあります トークは小野坂さんの素晴らしい司会によりスムーズに楽しそうに皆さんが話していて、にやけました。
なりだんXの紹介は斎賀さんがゲストとして来てギャグ要素もありましたし、 ライブはELTは未収録でしたがライブ後のトークは収録されています。
内容がたっぷりで濃いので、テイルズファンは買った方がいいです