ブザンソン音楽祭における最後のリサイタル
音質は録音年代を考えれば妥当。演奏は強靭な意志を感じさせる正確さで音符が流れていく。しかしそんなことよりも、このCDに関して言っておくべき事がある。
私がこのCDを買う動機となったシューベルトの作品90の2。昔出た盤では、最後の音が長く伸ばされ、拍手が重なっていた。それが、このCDではものの見事に削られているのである。
おそらく、他の曲も同様な仕打ちを受けているのだろう。
最初の拍手を入れる位なら、なぜ元の録音を完全な形で再現しなかったのか。作品の一部の音よりも、演奏前の拍手が大事だというのか。
あまりにぞんざいな扱いに、リパッティもあの世で嘆息しているだろう。
Icon: Dinu Lipatti
リパッティの全てのCDを持っていますが、ブザンソンが音飛び仕始めたので、購入しました。
以前のCDと比較して、格段に音が良くなっています。しかも、ほぼ全ての録音が網羅されていて、この値段は格安です。
しかし。5枚目と6枚目が、初めから針飛びしました。新品のCDでの針飛びは、初めてです。CECのプレーヤーなので敏感なのかもしれませんが、5枚目と6枚目は以前から音の悪さで有名な録音。相当、編集が入っていて、しかもおそらく日本国内製品ではない。多分、かなり粗悪品。粗雑なプレーヤなら大丈夫なのかもしれません。
ところで、7枚目のデルニエールリシテには、これまで持っていたCDには入っていない、導入部が録音されていました。リパッティの個性を見たような気がします。
J.S.バッハ : 主よ人の望みの喜びよ ― 小品集
エネスコのピアノ・ソナタのCDを入手しようとしたら、
このCDしかないという貴重さ。
ただし、レコードの回転数の違いからか記譜と半音違うのが
ちょっと辛い。。。