にほんのうた 第三集
このCDシリーズのレビューを読むと、曲のアレンジについて「こざかしくて親しめない」とする人と、よしとする人と分かれるようです。
自分の感想としてはどちらも当たってるかなと思います。良いのもあるけど、ちょっとな、というのもあります。
第二集は聴いていないけれど第一集よりはこちらの三集の方が自然に聴けるかなという感じはします。
山下洋輔は加川良の歌伴奏に徹していますので、以前にやっていた「砂山」のようなのではありません。フリーのソロなどはいっさい無しです。本当に聴いているならばすぐわかりますがこの山下は普通の「ジャズ風アレンジ」であって、全くフリージャズではありません。ジャズ風のピアノソロはほんの1/2コーラスほどありますが。
吉田美奈子がすばらしいので、買った価値はあったかなという感想です。
ジャケットのコラージュははおもしろいのですけれど。
こういう良いとも悪いともつかない作品も大事なのかなと思います。自分用に組み直してCDをコピーできる時代ですし。
録音は、一聴して音が悪いなという印象を受けました。
なお発売元の告知によると、初期発売ロットに「マスターテープの取り違えによる不良」があるため回収交換するとのこと。識別点は
・CD盤面印刷上部の品番"RZCM-46136"表記部分にアンダーライン
・帯のバーコード部分の下地がグレー
になっているものが改正版とのこと。
中古盤入手の場合は注意が要るようです。
FOLK LIFE倶楽部 VOL.1―大人のための”フォーク”マガジン (OAK MOOK 183)
表紙・巻頭インタビューに加川良を起用したこの雑誌の勇気に拍手をおくりたい。
惜しむらくは当時のフォークの根底を支えたもっと多くのアーティストの記事も載せて欲しかった。
まあ、それはvol.2に期待しましょうかね。
教訓
1971年という時代が重要だった。URCレコードのジャッケット・メモによると録音されたのは1971年3月-4月アオイスタジオ。協力者で名前が挙がっている人々は27人、その中に大滝詠一、鈴木慶一、鈴木茂、細野晴臣、松本隆、あがた森魚、及川孝一、高田渡といった名前も見える。
『教訓1』や『あきらめ節』『戦争をしましょう』は当時の佐藤栄作を首班とする政府批判だったのですが、その後1973年に連合赤軍の総括リンチ事件などが明らかになると、広く正義をふりかざして自己批判を迫るような生き方についても批判的だったという思いが強くなります。『教訓1』の一節「死んで神様と言われるよりも、生きて馬鹿だと言われましょうよね。あわてるとつい、ふらふらと、お国のためだと言われるとね」。お国のため、民衆のため、革命のためetc。
昨今は再び田母神俊雄のような人間性に関する粗雑な認識に基づく向こう受け発言がもてはやされるようになって来ました。エラスムスの批判精神、諧謔精神を受け継いだような加川良の歌を復興させたいものです。
再生
千春さんの歌唱力を改めて認識させてくれる逸品!!!
カバー曲・・「千春さん!うまい!ご本人よりも上手いっ♪」
おなじみの名曲も・・・
デビューから30年後の今の声!
素晴らし過ぎます。
「恋」・・・感極まった千春さんの歌声に・・
泣いてしまいました。
デビュー当時の細く高い声も素敵ですが
今の千春さんの歌唱力!!!
絶品でした\(^o^)/