コンプリート・オブ・ザ・ポーグス [DVD]
88年のロンドン、タウン&カントリークラブでのライブです。
リズムギターの元ラジエーターズ・フロム・スペースのフィリップ・シェヴロンがとても格好いい。スティーヴ・リリィ・ホワイトやジョー・ストラマーが「彼はリズムギターの達人。とても真似出来ない」と絶賛するそんなシェヴロンの演奏「THOUSANDS ARE SAILING」「TURKISH SONG OF THE DAMNED」はとても熱い。アコーディオンのジェームズ・ファーンリーと共にとても目立っています。特に「セイリング」は前の歌からの感情を持ち越していて全員がとても素晴らしい演奏。一番上手いと言われるバンジョーのテリー・ウッズの演奏もいいというかメンバー全員がどの歌でもとても楽しそうにありのままの姿で生き生きと演奏しています。
スローなホーンセクションで始まり一転して躍動する「FIESTA」なんて本当にカーニバルみたいでティン・ホイッスルのスパイダー・トレイシーはゲストのカースティ・マッコールとぐだぐだになって踊るやら、紙ふぶきやシェインがかけたスプレーで身体中、滅茶苦茶になってステージをくるくる回りながら床に転がって演奏するメンバー達が本当に楽しそう。その中で飄々としたシェインがまた彼らしい。ドラムのアンドリュー・ランケンのハーモニカで始まる「DIRTY OLD TOWN」もゲストのジョー・ストラマーが歌う自身のクラッシュの「LONDON CALLING」でも観客と一体になって躍動している。ラストのシェインはバウロン(アイルランドの太鼓)叩きながらの「THE IRISH ROVER」まで本当に楽しい。アンコールでのゲストのリンヴァル・ゴールディングが歌う「A MESSAGE TO YOU」がまたいい。一緒に身体が動いて「a message to you Rudy!」と口ずさんでしまいます。
ジョー・ストラマーはこう言う「シェインはパンク野郎とか、はねっ返りとか言われているけど、彼は20世紀最高の詩人なんだ」。そんなシェインの歌うカースティ・マッコールとの「FAIRYTALE OF NEWYORK」、そして「LULLABY OF LONDON」「RAINY NIGHT IN SOHO」は情感が伝わって来てとても良いです。
一見ぼうっとして何も考えていないかの様な風貌。彼の代名詞ともなった「堕ちた天使」を元気良く歌い上げた後で、
虚ろな目で「みんなにロマンスを」とモゴモゴ言って、タバコくわえながら
「Down all the years, down all the ways・・」としみじみと歌い始める「RAINY NIGHT IN SOHO」。口元から覗く歯はケンカのせいでしょうかボロボロ。酔いどれ詩人とか言われたシェイン。しかし
「We watched our friends grow up together・・」と歌うその閉じた瞳は何か子供の様に純真になっているかの様に哀しげでもあり、悲しみも喜びもある今を共に生きようといった意志も伝わって来る。なんて温かい音達。なんて美しい。その郷愁溢れるメロディーに乗って、シェーンのしゃがれ声が何か本当に純粋に無垢な声に聞こえてきて、全員の眼が潤んでいる様にも見えます。シェインはなぜか途中からサングラスかけているけどね。私はこの歌がとても好きです。
I sang you all my sorrows, You told me all your joys
I took shelter from a shower, And I stepped into your arms
I’m not singing for the future
I’m not dreaming of the past
I’m not talking of the first time
I never think about the last
You’re the measure of my dreams
The measure of my dreams (「RAINY NIGHT IN SOHO」より)
Steel Town
これがビッグ・カントリー2枚目のアルバム。バンドが初めて全英チャート1位を記録した作品である。内容は前作よりもパワーアップ!!!前作のようなハグパイプサウンドはもちろん、初期のU2みたいな曲もありますし、「エデンの東」、「ジャスト・ア・シャドウ」などのシングルヒット曲も収録。もしかしたら前作より良いアルバムかもしれない。
Round Trip
BLACKとWHITEだけの色彩の中で物語りは進んでいきます。
見開き1ページで1つの絵で文章は1行か2行。
白黒版画のように光と影を上手に操りながら最後のページまで読み進んで行き、
そこで本をひっくり返して最後まで読むと’Home again'というわけです。
裏表紙のCityは普通に読むとThen we saw the city.白い空に光の窓が見えるビルの影。
逆さまにするとWe looked back. Serchlights pierced the sky.
黒い星空にサーチライトを照らした白い高層ビル群に見えまるわけです。
一見、地味に見える本ですがすべての絵が逆さまにすると別の物に見えるのですから
これは大人でも子供でもひきつけられる物があります。
綺麗なカラーの絵本も大好きですが物の見方を考えるにも美術本としてもお勧めの
1冊です。
English Cottage Interiors (Country Series)
イギリスの、豪華ではないけれどきちんと手入れされた「小さな家」が地方ごとに分類されている写真集です。ちょっとした小物の飾り方、使い込んだであろう家具や食器の配置。見ているだけでも自分が旅をしているような錯覚に陥ります。お城や邸宅ではなく、庶民的な家を撮影したもので、人は一人も写っていないのに、とても人間味あふれる写真です。自分の家のインテリアの参考にするというよりは、写真を眺めて、そこではどんな人が住んでいるのか、どんな生活を送っているのか、あるいは、そこに自分を置いてみる。そこで寝起きしている自分を想像してみる。そういう楽しみがある本です。
パラマウント映画提供「エリザベスタウン」オリジナル・サウンドトラック
1曲目から最後まで大満足です!!このCDを聴きながらあてもなく旅をしたい気分になります☆映画もとても良かったのですが、映画を観ていなくてもおすすめです。特に"Jesus Was A Crossmaker","Same In Any Language"が好きです。。。