片便り (紙ジャケット仕様)
「白いカーネーション 」
一般応募の片岡登志子さんの詞にケメが曲を付けました。
家族を亡くしたものにしか、この歌の「悲しみ」は理解出来ない。
「西海岸へ続く道 」
アメリカから帰ったケメが感じた「アメリカ」はどんなものだったのか?
フリッカー式 <鏡公彦にうってつけの殺人 > (講談社文庫)
一言でいうと奇妙奇天烈。文章があまりに稚拙で、前半で投げ出したくなった。けっして、面白いわけではない。不愉快だし、ストーリーも破たんしているといっていいと思う。
が、読了してみると、些細なことがどうでもよくなるぐらい印象深い作品。何か頭の隅に残ってしまう。そんな力を持っている。
メフィスト賞ならではなんだろうなぁ。
エレックシングルコレクション 喜怒哀楽 [Compilation]
今まで入手不可だった、よしだたくろうのデビューシングル『イメージの詩/マーク'U』を念願かなって聴けた。これはたくろうファンなら価値あるCDだ!残念なのはこのデビューシングルが欲しい人はかなりいると思うが、『エレックシングルコレクション』として出ている為、この曲が入手出来る事を知らない人が多いだろう。よしだたくろうのCDとして出して欲しかった。
フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)
凄いショックを受けた。2001年、裏ベスト1。
「2001年のライ麦畑でつかまえて(暗黒バージョン)」 って感じっすよ!
いきなり萌えな妹が「おにーちゃん、おは」と合鍵を使って入ってくるオープニングからすでに壊れていて、モードが小説じゃなくて、ギャルゲー。
が、この萌え妹が自殺。
現れた男が見せるビデオは、妹のレイプ盗撮ビデオ。
始まるのは復讐劇。
レイプ男の娘たちを拉致監禁する主人公。
出てくる奴等が、みなキャラクターでありすぎるほどキャラクター。
ケロちゃん×さくらちゃんの鬼畜同人なんか描いてるの姉、しかも予知能力あり、ときたもんだ!
拉致監禁している主人公がピュアに描かれる構造は、 うそ世界の上にグラグラと積み上げられた妄想サブカル世界で、穢れをしらぬ少女を壊していく酷いギャルゲーそのもので、でも、それがぼくたちの現実だと叫ぶキャラが自分の中にいる気がしたり。
そして、怒涛の展開と、場外乱闘のような結末。
万人にオススメはできないが、一点突破の衝撃力が巨大。