げんしけん 二代目の壱(10) (アフタヌーンKC)
普通に内容としても面白いが
前作を知ってたほうが楽しめるのは間違いなし
他に感じたことは
オレがこの作品に出会ったのは高校くらいで
そのときはこの作品に夢抱いていたが
現実での大学での楽しいかった思い出など
はっきりいって一つもなかった
しかし
今マダラメくらいの歳になって気付くことは
フィクションはやりすぎるくらいがちょうどいいってことだろうか
そういう点でオレと同じような経験をした人も多いと思うが
だからといって
まったく現実と違ったこの作品を憎んでいる人は皆無だろう
それより
オタクという素晴らしい文化をこの作品は
面白おかしく教えてくれた
この作品も最初は濃いオタクネタが多かったが
最後のほうは恋愛話などがメインなっていった
その展開に意見をする人もいたようだが
永遠に変わり続けない人の気持ちなどないように
オタクになりたての頃の
転がる棒にすら萌えてたようなトランス感を持ち続けられる人などいないだろう
この作品は笹原の大学生活を通して
人の気持ちの移り変わりを描いたという点で
ただのオタク賛歌漫画とは違い
一過性のものではない素晴らしさがあった
その続きとだけあって
今回もオタク描写が薄いと感じた
マダラメに見て取れるが
(彼が主人公じゃないから当たり前だが)
あのマダラメですら趣味に対する熱意が薄くなっていると感じさせるのは
彼も大人になったからだろう
仕事帰りにビールを飲む姿が妙に様になってたし
しかしそれは決別ではなく
徐々に形を変えていき
最終的には思い出というものになるのだ
当時この作品に熱狂してた人たちは
オレも含め結構いい歳になってるだろうから
そういう人たちにいい息抜きになると思われる一冊である
まさに今マダラメである人たちに
here I am
歌詞・楽曲・歌声どれをとってもホントに素晴らしいできだと思います!
美郷さんの歌はただ上手いだけで終わらず、気持ちを込めて歌ってる感じが凄く伝わってきて心にグッと来るのでオススメですよ♪
今まで聴いてきた歌手の中で間違いなく3本の指に入りますね☆
1stや2ndもかなりオススメです☆☆
青春として
日本ブレイク工業やマイペース大王に比べれば熱くなる要素は少ないです。
しかし、しっかりとmanzo氏の「若者へ捧ぐ歌」といいましょうか、
特有のテイストは効いております。
この曲はご存知の通りOVAげんしけんのOPなんですが、
私はOVAを見る前に熱い曲である事を期待して買ってしまった為に
まことに自分勝手ですが、少し期待はずれの☆4つとさせていただきました。
今までのような体を外から熱するような曲ではありませんが、芯の方から
温まってくるような曲です。挫けそうな時に聞くと良いかもしれません。
げんしけん 二代目の弐(11) (アフタヌーンKC)
荻上を貶めた張本人、中島という悪女が性懲りもなく登場。
中学の事件から何年も経過しているにもかかわらずいまだ粘着。
創作とはいえ全力で読者を不愉快にさせてくれる女だと思う。
しかし、今となっては良き理解者の藪スーが撃退し、敗走する姿はむしろ痛快。
と同時に、哀れに思った。
印象的なのは荻上とすれ違ったシーン。
風邪でフラフラの荻上は気付かないが、中島は気付く。
だが視線を送るだけで、それ以上はしない。
もう荻上は中島のことなんて眼中にもない、そんな印象を抱かせる。
現在の荻上は立派に(?)オタクとして日々を生き、過去の呪縛からは完全に解き放たれている。
一方で中島は未だ荻上にこだわる。
呪いをかけたが、実はいつまでも過去に囚われているのは己であり、
しまいには「これ以上荻上を楽させる必要ない」なんて意味不明な捨て台詞。
まさに負け犬にふさわしい最期であった。
まとわりつかれ足引っ張られた荻上は災難だったが、友人・恋人に恵まれ結果オーライ。
ポジションとしては完全に笹原化しているが、それでも荻上は可愛い。
現状げんしけん2代目は、荻上を中心として先代とどう変わるのかを見守る流れではある。
先代以前は、あくまで現視研に主体性はなく、コミケや外生的な要因(咲など)から話を動かしていく。
初代の観察癖はまさにそれを表している。
対して荻上会長は自主的にイベントを巻き起こし、周りを動かそうとする。
このあたりどう描かれるのかがポイントだと感じる。
ただ重要な構成員たる新入生組は未だ中途半端。
薮崎の前では霞んでしまう矢島、ルックスや経歴等設定がすべて半端な吉武、
そして主役に据えたいらしい男の娘波戸。
男の娘の心理描写というのは非常に貴重だが、脇キャラだからこそ映えるポジションだと思う。
スージーは主人公に据えてはいけないので、何かよくわからない漫画になっている。
まだ明確な切り口が定まらずこまねいている状況と推察するが、
定まりつつある「男の娘」という切り口は非常に危険な感じがする分、ある意味展開が非常に楽しみである。
会長荻上の奮闘、グダグダな斑目の変化点など、まだまだ楽しめる余地は残されている。
ただ単行本において4コマが一番面白いのは変わらないだろう。