東京ムービーアンソロジー(3)1978~1982
モノラル収録・TVサイズという難点はあるもののここでしか聴くことのできない音源が多く、貴重ではある。
そこで、もう一歩踏み込んで、フルサイズでCD化されていない音源だけをチョイスして、新たなアルバムとして組み直せばマニアの需要に充分応える作品となる。(一部家庭向けボックスセットでCDになっているものもあるが)tr.21,22,27,28,29,30,31あたりを中心に据えれば、なかなか手応えのあるものができるのではないだろうか。初版のロットは充分消化できるはずだ。「新・ど根性ガエル」(VAP)以外の作品はビクターだし(そういえば、とんねるずも後にビクターに移籍していたっけ)、出すのはそんなに難しくないと思うが。関係者の方ご一考ください。
SIMPLE キャラクター 2000シリーズ Vol.04 じゃりン子チエTHE花札
私、じゃりン子チエを読んでいていつも「ああ、テツとカブがしたい」とおもっていたのですが、夢が叶いました。
テツ以外にも様々なレギュラーメンバーと花札で遊べます。
もちろん猫とも遊べます。
しゃべってくれないのが残念ですが、いかさまもできたり、価格を考えるといい暇つぶしです。
花札初心者には優しいゲームだと思います。
じゃりン子チエ 劇場版 [DVD]
81年GW、東宝系で公開(同時上映は、こちらもアニメで主役の声を近田春夫がアテていた『フリテンくん』)。笑って泣いて、すっかり“チエちゃんワールド”のとりこになって、上映館を追いかけて、気がついたら映画館で11回も観てました(1本の映画では、これが自己最高記録)。1万5000円ぐらいしたVHSも買ってしまいました。(今回のDVDでは特典ディスクに収録されている)絵コンテがCD-ROMに収められて同梱され、1万円ぐらいだったLD-BOXは、結局買わなかったんですが、こうしてDVDは買いました(本編ディスクだけで3000円ぐらいのエディションも出して欲しいところですが……)。
今の―それなりに年をとった―視点で観ると、チエちゃんを思うヨシ江はんの複雑な気持ちにジーンときたりして、“ひみつのデート”のシーンなどでは、なんだか知らないけど涙が出そうになったりします。
監督=高畑勲、作画監督=小田部羊一・大塚康生というベストメンバーで、演出も動きもバッチリ。エピソードのチョイス・再構成もうまいこといってます。星勝による音楽もすばらしい(TV版にも流用されました。完全版でサントラのCD化希望!)。来生えつこ、たかおの姉弟コンビによる隠れた佳曲「春の予感」も忘れられません。
そしてテツとチエの声は、映画史上に残る奇跡の名キャスティング! TV版の小鉄とジュニアの声優さん(永井一郎、太田淑子)も出てます。予告編のナレーションは、やすきよのご両人。
日本語字幕は、小鉄とアントニオ/ジュニアのセリフだけ、色や書体が人間たちのセリフと区別されていて面白いですよ。
なお、DVDのジャケットは、当時の『アニメージュ』誌の表紙用イラストです。