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藤原真理 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

これまで色々な奏者のJ.S.バッハ『無伴奏チェロ組曲』を聴いてきました。的確に比較できるかどうかは分かりませんが、躍動感と同時に丁寧にバッハの残した精神の深さをも表現した録音だと言えるでしょう。毎年藤原真理さんは、ご自身の誕生日の1月18日に、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を演奏してこられました。この2011年~2013年の3年間にかけて8回収録された演奏は、彼女の集大成とも言える内容だと評価しています。繰り返しリサイタルで演奏してこられた曲目ですから、最初の収録となった30代前半の演奏とは別の円熟味が増しているようです。むむ収録会場の武蔵野市民文化会館 小ホールの響きが豊かで、福与かで伸びやかな演奏が、魅力的に伝わってきます。師匠のフルニエやロストロポーヴィチの演奏と比較するのではなく、藤原真理さんの思い描くバッハの音楽を真摯に突き詰めたものでしょう。ケレン味の無い真摯な音楽とはこれを指すのではないでしょうか。チェロの楽器の音色の善し悪しを語るのは難しいですが、この『無伴奏チェロ組曲』はもっとも深い精神性を要求される作品だと思っています。チェロ奏者の技量は勿論のこと、バッハの深遠な音楽に対する真摯で深い思慮がなければ弾いたとは言えない厳しさを内在している作品だと思っています。無伴奏組曲ゆえ、チェロ奏者の個性がでるのは当然で、バッハの音楽への想いや造詣が明確に演奏スタイルに表れていました。それも『無伴奏チェロ組曲』を演奏するにあたっての大切な要素だと思っているのですが。本アルバムのリーフレットに、明治学院大学教授の樋口隆一氏がJ.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲」解説と題して素晴らしい紹介を6ページにわたって展開してありました。大変参考になりましたので、ライナーノートの一部をご紹介します。後半の箇所です。「藤原のバッハの特長を一言でいうと、明晰で明快な造形と清澄な響き、確実で意図のはっきりしたアーティキュレーション(弓遣い)といえようか。特にこの曲集の特長である重音奏法の響きの美しさには特筆すべきものがある。」としています。(少し略)「また、音楽的なフレーズの自由さを保ちながら、全体的な拍節性の枠を可能なかぎり保持するように努めているのにも好感が持てる。最近は、バッハというと時として過剰な表現が好まれるが、藤原のバッハは、そうした過剰さは避けて、謙虚に音楽そのものに心を傾け、ドイツ音楽の格調を保ってくれているのが嬉しい。」と書かれていました。分かりやすい指摘ですし、とても聴く際の参考になりました。 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) 関連情報

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公開当時は、「白鳥麗子でございます」(松雪泰子主演)と同時上映だったため、短い時間にエピソードを詰め込んである。また、原作もあまり進んでいなかったので(というより、原作があんなに長く続くとは誰が予想しただろうか)ストーリーは中途半端な印象。星二つマイナス。キャストに目を向けると、主演の内田有紀の弾けたかわいらしさが全開だ。藤木直人(類役)の影の薄い美少年ぶりや、谷原章介(司役)の「オレ様」演技も楽しめる。個人的には、チョイ役で出演していた藤原紀香に、道明寺椿を演じていただきたかった、と思うのはわがままか。 花より男子 [DVD] 関連情報



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