三島由紀夫の原作を、吉永小百合と浜田光夫の日�

魔女とヨーロッパ (岩波人文書セレクション)

西欧近代の黎明期に荒れ狂った魔女狩りとは何だったのか？この狂気を鍵として、西欧史を、女性弾圧史を、あるいは、王や英雄の歴史ではない庶民史を見るのは、よくある視点だが、「なぜ魔女狩りは西欧的現象なのか？」という問いを、日本の山姥や鬼女との対比で解こうとする論点は興味深い。神と悪魔（鬼）という二項対立は、人類に通底する思考形式のようだ。山姥や鬼女には確かに魔女を思わせる多くの共通点がある。しかし、日本や東洋では魔女狩りのようなマス・ヒステリーは起こらなかった。それを、「自然の捉え方」「都市と野生」「男性の原理と女性の原理」「女性の科学から男性の科学へ」等々の種々の観点から論証しようとする。ローマカトリックが異端とした宗派の弾圧や、ヨハネス22世の魔女狩り解禁令の発布等がなければ、西欧を狂気が吹き荒れることはなかったかもしれない。ただ、西欧的な神話的思考と東洋のそれとが根底の所で異なっているのだとしたら……、と考えさせられる。 魔女とヨーロッパ (岩波人文書セレクション) 関連情報

独立プロ名画特選 人間の壁 [DVD]

香川京子、宇野重吉、沢村貞子、宇津井健、三ツ矢歌子、東野英治郎など錚々たる顔ぶれのキャスティングです。ストーリー（石川達三原作）はおそらくドキュメンタリーに近くて、実際の教育現場の話が元になっているのではないかと思います。知り合いの70歳代くらいの人が、とても懐かしいので見てみたいとおっしゃり、貸してあげましたが、返していただくときに感想文まで付けていただきました。昭和３０年代くらいの風俗もかいま見ることができて興味深いです。 独立プロ名画特選 人間の壁 [DVD] 関連情報