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巴里夫 子どもたちの戦争 (漫画家たちの戦争)

少年漫画が登場した頃、戦争を題材にした作品は非常にたくさんありました。漫画家の多くの方々は、戦争体験を有しておられ、その当時の日本人は二度と戦争をしてはならない、という気持ちを強く抱いていたと思います。戦時中の子供たちにとって、戦争体験とは、戦争は空襲から逃げ惑ったり、父親を戦場に見送ったり、食べ物がなく空腹でいたり、といったことが共通します。そして、疎開です。親は家に残り、子供たちを田舎に一時的に避難させました。足手まといにならないようにするのが、目的であったのでしょう。藤子不二雄Aさんが製作した映画『少年時代』にみられるように、そこにはイジメが待っています。親が守ってくれない子供にとって、そこは戦場になってしまいます。二重の意味が子供たちの戦争には含まれているようです。少年漫画は子供たちに読まれるために描かれていますので、この巻は特に力が強いように感じます。 子どもたちの戦争 (漫画家たちの戦争) 関連情報